東大数理の院試(2024年度専門A問3)の解答です.自分が作った解答は ここ に置いてあります.
正の整数nに対して,以下の条件を満たす最大の整数mを求めよ.(条件)a1,…,am∈Rnが存在して,全ての相異なる1≤i,j≤mに対してaiとajのユークリッド内積が負である.
u=(1,…,1)∈Rnとし,ei(i=1,…,n)をRnの標準基底とする.c>n2となるc>0を取り,ai=cei−u(i=1,…,n)an+1=−uとするとi<j≤nに対し⟨ai,aj⟩=−2c+n2<0,i≤nに対し⟨ai,an+1⟩=−c+n2<0だから条件を満たす.よってm≥n+1だが,m≥n+2の時は条件を満たさないことが 京大数理研平成22度基礎問2 と同様にして示せる.
従って答えはm=n+1.
バッチを贈ると投稿者に現金やAmazonのギフトカードが還元されます。