クリストッフェル記号
上記のクリストッフェル記号は接続係数とも呼ばれる。クリストッフェル記号は共変微分の計算に必要となるものであり、上記の定義に従って計量の1階微分を計算すれば得られるが、計算を少しだけ楽にする方法があるので紹介する。
ある局所座標上の曲線
このとき,
「端点を固定したときの停留解」は、
ここで、
となるので、これを整理すると、測地線方程式
この命題から、以下に述べる手順がクリストッフェル記号の正しい計算方法を与えることがわかる。
(1)Lagrangian
(2)Euler-Lagnrange方程式
(3)測地線方程式
測地線方程式の導出では、汎関数として弧長を考えるのが普通である。
ここで、弧長パラメタ
この議論は、最短経路が測地線方程式を満たすことを理解するのに必要であるが、Lagrangianに平方根が含まれていたり、弧長パラメタへの変換が必要なので、クリストッフェル記号の計算に対しては実用的ではない。
3次元球座標の計量テンソルは
となる。また、
となるので、Euler-Lagrange方程式として、
を得る。これと、
上記以外の
一般相対性理論から例を取り上げよう。
この計量は符号がひとつマイナスとなっているが、同じ手順でクリストッフェル記号を求められる。まず、Lagrangianは、
となる。また、
となる。なお、
を得る。これと、
上記以外の