前回は置換群とかしていたのですが、今回は剰余群です。理由は特にない!!
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集合$S$上の関係$\sim$が同値関係であるとは、$\sim$が次の(i),(ii),(iii)をみたすときをいう。
\begin{align*}
\text{i)}&\quad &x& \sim x\\
\text{ii)}&\quad &x& \sim y \Rightarrow y \sim x\\
\text{iii)}&\quad &x& \sim y,\ y\sim z \Rightarrow x \sim z
\end{align*}
ただし、$x,y,z\in S$
集合$S$上に同値関係$\sim$が定義されているとき、各$x\in S$に対して$S$の部分集合
$S$に同値関係$\sim$が与えられたとき、新しい集合
$G$を群とし、その部分群$H$を一つ固定する。このとき、$G$の元$x,y$に対して、関係$\sim$を
$G$の部分群$H$に対して、$H$の左右の剰余類が必ず一致するためには、$H$が正規部分群であることが、必要十分である。
左右の剰余類が一致する、すなわち、任意の$x\in G$に対して、ある$y\in G$が存在して$xH=Hy$となるとする。このとき$x\in Hy$だから$Hx=Hy$が成り立つ。したがって$xH=Hx$となり、これは$xHx^{-1}=H$を導く。ゆえに$H\vartriangleleft G$
逆に$H\vartriangleleft G$ならば$xHx^{-1}=H\ (x\in G)$ゆえ、$xH=Hx$がすべての$x\in G$に対して成り立つ。
$H\vartriangleleft G$とする。
$G/H$の2つの元$xH,yH$に対し、演算を
まず、この定義がうまいくいっていることを確認しなければならない。具体的には、剰余類の代表元の取り方によらず確定することを言わなければならない。すなわち、
$H$が正規でなければこの演算は写像として無意味であることに注意。
正規部分群$H$による剰余集合$G/H$がなす群を$G$の$H$による剰余群(または商群)という。
無限巡回群$\mathbb{Z}$とその部分群$n\mathbb{Z}$に対し$n\neq 0$のとき剰余群$\mathbb{Z}/n\mathbb{Z}$は位数$|n|$の有限巡回群である。
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いろいろ命題をいれる。