$m|a-b$ なら
$$
a \equiv b \pmod{m}
$$
合同式は整数についてで成り立つため
実部と虚部が共に整数である複素数のことを複素整数と呼ぶ。
という整数の定義が必要である。
まず、具体的な数を使い複素数の合同について考えてみる。
$z_{1} = 5+4i,z_2 = 1+2iとする。$
$
z_1-z_2=4+2iより、$
$z_1とz_2実部と虚部の4と2の公約数を法として合同だと言えるとする。$
このように
$2つの複素数z_1とz_2において二つの複素数の差の実部と虚部の公約数を法として2つの複素数z_1とz_2は合同である。(虚部≠0)$
と言えるのではないだろうか。
$z_1 = a_1+b_1 i,z_2 = a_2 + b_2 iとする。$
$法をmとすると、m=GCD(a_1-a_2,b_1-b_2)の定義より、 $
$m|(a_1-a_2)$
$m|(b_1-b_2)$
$が成り立つ。$
$よってある整数k,lが存在して$
$a_1−a_2=mk$
$b_1−b_2=mℓ$
$と書けるので、$
$z_1−z_2=(a_1−a_2)+(b_1−b_2)i=mk+mℓi=m(k+ℓi)$
となる。
$ここで k+ℓi は複素整数なので、$
$「複素整数に対して m が割り切る」と言ってよい。$
$つまり$
$m∣(z_1−z_2)$
$が成り立つ。$
$合同の定義より、$
$m∣(z_1−z_2)⟹z_1≡z_2(modm)$
$であるから、予想は示された。$
よって
$2つの複素数z_1とz_2において二つの複素数の差の実部と虚部の$ $公約数を法として2つの複素数z_1とz_2は合同である。(虚部≠0)$