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大学数学基礎解説
文献あり

体上の多項式環の素イデアルの高度と余高度の和は次元に等しい (松村可換環論 演習問題)

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次の補題を使います.

松村Mats 定理5.6

Aが体k上に有限生成な整域ならば
dimA=tr.degkK.
ここで, KAの商体, tr.degは超越次数である.

dimk[X1,,Xn]=n.

松村Mats 問題5.6

kを体, R=k[X1,,Xn], PRの素イデアルとすれば
htP+cohtP=n
が成り立つ.

  h=htP,c=cohtPとするとh+cnが成り立つから, nchを示せばよい. hに関する帰納法. h=0のとき, P=(0)だからc=n, ゆえにnc=0=hとなる. h>0とし, P=P0P1Phを素イデアルの真減少列とする. このとき, 明らかにcohtP1c+1である. cohtP1c+1であることを示す. r=tr.degkR/P,r1=tr.degkR/P1とすれば, 補題によりr=c,r1=cohtP1である. r1>r+1であると仮定する. このとき, X1,,Xnを適当に並べ替えてP(k[X1,,Xr]{0})=P1(k[X1,,Xr1]{0})=であるとしてよい. R/P=k[α1,,αn]k[X1,,Xr,αr+1,,αn] (αi=Xi+P) とし, 準同型写像k[X1,,Xn]A=k[X1,,Xr+1,αr+2,,αn],Xiαi (r+2in) の核をIとすれば, Aは整域だからIは素イデアルであり, tr.degkA=r+1だからPIP1である. よって長さh+1の素イデアルの真減少列PIP1Phができるので, h=h+1となって矛盾. ゆえにc+1cohtP1c+1だから, cohtP1=c+1である. したがって, 帰納法の仮定によりncohtP1=nc1h1となって, nchを得る.

参考文献

[1]
松村英之, 復刊 可換環論, 共立出版
投稿日:1月16日
更新日:23日前
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