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45秒でランダウの記号を理解する

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45秒で何ができる?

ランダウの記号を理解する

ランダウの記号は収束・発散の速さの違いを記述するときに使います。
下に嘘を書いてます。ですが雰囲気ではこういうことです。

O(ビッグオー)(雰囲気)

f(x)=O(g(x))  (xa)limxaf(x)g(x)
xaf(x)g(x)のおおよそ同じだよ~)

("おおよそ同じ"という表現はとても雑です。)
次は本物です。

o(スモールオー)

f(x)=o(g(x))  (xa)limxaf(x)g(x)=0
xaf(x)g(x)に比べてすごく小さいよ~)

数Ⅲで散々やったこと

ビッグオーはその関数の値は何とほぼ同じになるかを教えます。

limx2x3+2x1x3+5x=2
これを求めるときに、x3の係数だけ見れば良いっていうやつ。
それはなぜか、2x3+2x1x3+5xxにおいての支配者は最高次3次の項だからです。それを以下のように書きます。
2x3+2x1=O(x3),  x3+5x=O(x3)  (x)
もちろんこう書いてもいいです。(実用的ではないですが)
2x3+2x1=O(x3+5x)  (x)
超大きいxでは()の中の関数とオーダー(桁)が同じってことを言ってるよ~
(OrderのOっていう説もあったりなかったり)

スモールオーはその関数より"強い"関数を教えます。

limn2nn2=   or  limnn22n=0
(二項定理で2n=(1+1)nを展開して示すやつ)
これは2nの方がn2より早く発散して"強い"ことを示します。それを以下のように書きます。
n2=o(2n)  (n)
超大きいnでは()の中の関数に比べたら無視していいってことを言ってるよ~

x2+2x+3=O(x2)  (x)
xがめちゃ大きいとき、x2+2x+3x2とオーダー同じ。
x=10000で、x2+2x+3=100020003, x2=100000000
sinx=O(x)  (x0)
xがほぼ0のとき、sinxxとオーダー同じ。
x=0.01で、sin(0.01)=0.009999830.01=x
logx=o(1x)  (x+0)
xがほぼ+0のとき、logx1xに比べたら無いようなもの。
x=0.0001で、logx=9.21,  1x=100000

ご注意

わかりやすさ重視で嘘も書いてるし、厳密な理解をしたい人は当然時間をかけて教科書等を当たってね

投稿日:2024725
更新日:202484
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