こんにちは、ヴァルです。
前回は分解型複素数について書いたので、今回は二重数(双対数)について書いていきます。
英名はdual number。
二重数と呼ぶ派閥と、双対数と呼ぶ派閥がある。
二重数という呼び方と、双対数という呼び方の両方がメジャーなのですが、今回は二重数呼びで統一します。
二重数を用いると、自動微分というものが出来ます。
任意の実係数多項式
ここで
二重数を用いて、積の微分法や商の微分法の公式を導出することが出来ます。
(先程の演算規則を見た時、勘のいい方は気付いていたかもしれません)
二重数上には零因子が存在します。
例えば
より一般に、
逆に、二重数上の零因子は全てこの形です。
(簡単な計算で確かめられます)
また、零因子では割り算をすることが出来ません。
零因子
となってしまい、ゼロ除算になってしまいます。
また、
と
となり、
いずれにせよよくないので、零因子除算は定義されません。
二重数上で考えると、
とかは定義出来ないんですね。
今回は二重数について言及しました。
次回から4次元の数について言及する予定です。