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東大院試04-A5

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問題

λを実数とするとき,次の積分を求めよ.
cos(λx)ex1+e3xdx

考察

λ=0なら,初等的な微分積分の議論で行けるのになぁ...
ex1+e3xdx=011+t3dt
となり,あとは(かなり面倒ではあるが)頑張ればいける.このことから,この問題は(多分)かなり面倒くさそうであることが分かる.

解答

f(z)=eiλzez1+e3z=e(iλ+1)z1+e3z
を考える.まずはこの関数の極を求める.
1+e3z=0を解いて,z=(13+2k)πikZ)が特異点の候補であることが分かる.分子が指数関数で,0にならないことを考えると,これらは次数1の極であることが分かる.
積分路として,

というものをとると,上手くいく.なぜ23πiを通るようにするかは後でわかる.
 C1については,
C1f(z)dz=RRf(x)dx
 C2についてはz=R+itt:023π)とパラメータ付けして,
|C2f(z)dz|=|023πe(iλ+1)(R+it)1+e3(R+it)dt|23πe3π|λ|/2eRe3R10(R)
とわかる.途中で|a+b||a||b|を使う.
 C4についてはz=R+itt:23π0)とパラメータ付けして,
|C4f(z)dz|=|023πe(iλ+1)(R+it)1+e3(R+it)dt|23πe3π|λ|/2eR1e3R0(R)
とわかる.
 C3については,
RRe(iλ+1)(x+2πi/3)1+e3(x+2πi/3)dx=e(2πi/3)(iλ+1)RRe(iλ+1)1+e3xdx
となってくれる!(こうなってくれるので23πを通るように積分路を考えた.)
 さて,留数を求める.
Res(f(z),z=π3i)=e(πi/3)(iλ+1)13
となるので,
e(iλ+1)1+e3xdx=2πie(πi/3)(iλ+1)3(e(2πi/3)(iλ+1)1)

 これの実部を求めればよい.分子を簡単にすると,
2πeλπ/3(sinπ3+icosπ3).
分母を簡単にすると,
3{(e(2πλ/3)cos2π31)+ie(2πλ/3)sin2π3}
よって,
cos(λx)ex1+e3xdx=4π(eπλ+eλπ/3)3{(e(2πλ/3)+2)2+3e(4πλ/3)}
となる.計算がエグイです.

投稿日:20241118
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投稿者

はじめまして!楽しい記事を書ければと思いますので、よろしくお願いします。

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