ここでは東大数理の修士課程の院試の2023B10の解答例を解説していきます。解答例はあくまでも例なので、最短・最易の解答とは限らないことにご注意ください。またこの解答を信じきってしまったことで起こった不利益に関しては一切の責任を負いませんので、参照する際は慎重に慎重を重ねて議論を追ってからご参照ください。また誤り・不適切な記述・非自明な箇所などがあればコメントで指摘していただけると幸いです。
中の人の専門は解析でなく測度論に慣れていないので、数学的な誤りはもちろん慣例から外れた書き方・分かりづらい表現などがあるかもしれません。もしそのようなものを見つけられた場合、本記事へのコメントかX(旧Twitter)の 私のアカウント のリプ・DMで教えていただけると嬉しいです。
測度空間$(\Omega,\mathcal{F},\mu)$で$|\Omega|=1$であるようなものを考える。$\Omega$上$\mu$可積分であるような実数値関数の為すバナッハ空間を$L^1(\Omega)$と表す。以下の問いに答えなさい。