f:A→B:環準同型,Spec(B):ネーター空間f∗:Spec(B)→Spec(A)が閉写像⟺f:A→Bが上昇性質を持つ.
⟹第5章演習問題10番より.⟸任意のBのイデアルbに対してf∗(V(b))が閉集合であることを示せば良い.a:=f−1(b)とおいたとき,f∗(V(b))=V(a)であることを示す. まずf∗(V(b))⊂V(a)について.∀p⊃bに対して,f−1(p)⊃f−1(b)=aより示された. 次にf∗(V(b))⊃V(a)について.仮定よりSpec(B)はネーター空間なので,第6章演習問題5番よりV(b)はネーター空間.従って,第6章演習問題7番と第1章演習問題20番iv)よりV(b)の極小素イデアルは有限個.それらをp1,p2,…pnとおく.∀p⊃aに対して,p⊃a=f−1(b)=f−1(⋂i=1npi)=⋂i=1nf−1(pi)なので,命題1.11ii)より ∃i s.t. p⊃f−1(pi).第5章演習問題10番i)(c)より,Spec(B/pi)→Spec(A/f−1(pi))は全射なので, ∃q⊃pi s.t. p=f−1(q)q⊃pi⊃bよりq∈V(b)なので,p=f−1(q)∈f∗(V(b))従ってf∗(V(b))⊃V(a)となるので,示された.
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