本編(note) の証明と一般化.
によって定められた半直積
巡回群のHolomorphについて, 次が成り立つ.
定理2と同様のため省略.
となることから, これは二面体群の一般化になっている. 以下では巡回群のHolomorphをすべて求めることを目指す.
定理1を今後のために一般化しておく.
が成立しているとする.
このとき,
より,
また各
が成り立つ.
定理2から, 巡回群の自己同型群が巡回群の直積と同型であれば, Holomorphの構造を決定できることが分かるが, 定理3,定理4によってこれは実際に保証されている.
が得られ, これが準同型であることを示せばよい. 実際,
から
が成り立ち,
さらに, この乗法群は巡回群の直積で表せることが知られている.
と分解できる. ここで,
であり,
本題ではないため省略.
以上より, 定理2の形で巡回群のHolomorphが決定された.