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(古典的)代数幾何の計算でよく使うテクニック

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!!これは自分用メモです!!

ハーツホーンI章の演習問題を解いていく中で、覚えておきたいテクニックをメモしていくもの。

生成元の行き先を決めれば代数の準同型が決まるやつ

[青雪江] 命題1.3.14と同じ。(詳しい証明はそっちを参照。)

kを体、k[x1,,xn]k上のn変数多項式環とする。また、Ak代数とする。

「生成元の行き先」a1,,anAを与えれば、k準同型 ϕ:k[x1,,xn]Aで、
ϕ(x1)=a1,ϕ(x2)=a2,,ϕ(xn)=an
なるものが一意に定まる。

ϕは具体的には f(x1,,xn)x1=a1,,xn=anを代入する写像である(下の例を参照)。

n=2, A=k[t] とする。
ϕ(x)=t,ϕ(y)=t2 により ϕ:k[x,y]k[t] を定める。
例えば f=x2+xy+2y2k[x,y] に対して、
ϕ(f)=ϕ(x)2+ϕ(x)ϕ(y)+2ϕ(y)2=t2+tt2+2(t2)2=t2+t3+2t4となる。

根基イデアルで割ると冪零元を持たない(= 被約)。逆も成り立つ。
c.f.) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E7%B4%84%E7%92%B0

  • 0でない冪零元を持たない環を被約環と呼ぶ。
  • 自身の根基と等しいようなイデアルを根基イデアルと呼ぶ。

命題:
Aを可換環、Jをそのイデアルとする。このとき、
Jが根基イデアル 剰余環B:=A/Jは0でない冪零元を持たない、すなわち被約環である。

bAが定めるBでの同値類をb¯ と書くことにする。
()b¯Bが冪零元であるとすると、n>0,  b¯n=0 in B.
これは bnJAを意味する。イデアルの根基の定義を思い出すと、bJ.
ところがJは根基イデアルなのでJ=J. したがってbJ.
これはBに移ると、b¯=0 in Bを意味する。
これでBの冪零元は0のみであることが分かり、()が示された。

() Jが根基イデアルでないとすると JJ. したがってbJかつbnJ, n>1なるbAが存在する。これをBに移すとb¯0かつb¯n=0. すなわちb¯は0でない冪零元ということになり、これはBが被約であることに矛盾する。したがってJは根基イデアルでなければならない。

Noether的位相空間の既約成分は既約閉部分集合の極大元である
ハーツホーン 命題1.5にある既約成分表示 Y=Y1Yrに出てくる既約成分Y1,YrYの既約閉部分集合全体の族における極大元である。また、その極大元はこれらで尽きている。

CYの既約閉部分集合とする。CY.
C=CYより

C=i(CYi).
CYiも閉集合なので(CYi)は閉集合。Cの既約性より、あるiについてC=CYi すなわちCYi.
したがってどんな既約閉集合CYiたちのどれかより真に大きい(YiC)ということはない。のみならず、あるYiに含まれる(CYi)のでYiたちを除いては極大元は存在しない。これで題意が示された。

投稿日:2024512
更新日:2024610
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