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テトレーションの逆関数

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はじめに

 こんにちは、円周率の日が過ぎてしまったのn=1です。今回は 前回 の続きになる、高さが決まっているときの テトレーション の逆関数、つまりnx(nは定数)の逆関数についてやっていきます。

本題

 おさらいとして 前回 は、式を変形してf(x)=xexexの逆関数を求めることで最終的に3xの逆関数(以下x3s)を求めました。
 今回も同じように変形するところから始めます。ただし、xnsの形で出したいので、今回はny=xの形から変形させます。
ny=x
n1yln(y)=(ln(y))en2yln(y)=(ln(y))e(ln(y))e(ln(y))e(ln(y))n=ln(x)
そのため今回もfn(x)=xexexexxn(f2(x)=xex,fn+1(x)=xefn(x))という風に定義してfn1(x)を求めます。
 fn1(x)
fn(0)=0e0e,fn(0)=e0e+0ddxe0e=10
なので ラグランジュ反転定理
fn1(x)=k=1xkk!limt0dk1dtk1(tfn(t))k=k=1xkk!limt0dk1dtk1ektetetn1=k=1xkk!limt0dk1dtk1ekfn1(t)
これはまたeαfn1(x)のm回微分を ファー・ディ・ブルーノの公式 などを使い求めて
dmdxmeαfn1(x)=eαfn1(x)Bm(αfn1(x),αfn1(x),,αfn1(m)(x))
これまたm回微分を求めて
dmdxmfn(x)=dmdxmxefn1(x)=mdm1dxm1efn1(x)+xdmdxmefn1(x)

まとめ

 これを組み合わせれば求まるので結果をまとめると
ny=x(y=)xns=efn1(ln(x)) (fn(x)=xexexexxn)
fn1(x)=k=1xkk!limt0ekfn1(t)Bk1(kfn1(t),kfn1(t),,kfn1(k1)(t))
dmdxmfn(x)=mefn1(x)Bm1(fn1(x),fn1(x),,fn1(m1)(x))+xefn1(x)Bm(fn1(x),fn1(x),,fn1(m)(x))
が答えと分かります。前回同様Bn(x1,,xn) n次完全ベル多項式 です。

最後に

 余談ですが上の式をまとめて上手く一般化してテトレーションが一般化できないかなーと思いました。
 以上で今回のxnsの一般化(nは定数)は終わりです。間違っている部分がありましたらご指摘のほどお願いします。投稿を見てくださりありがとうございました。

投稿日:2024321
更新日:2024321
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