量子群とヤン・バクスター方程式の定理4.2の証明の最後の部分がいくらなんでもギャップが大きすぎると思うので,それを補完したいと思います.
一応ステートメントは書いておきます.
qが1のべき根でないとき、Uq(sl2(C))の有限次元表現は完全可約である.
本文のStep3の最後の部分のW′:=KerfがUq加群になってることについてのみ述べる.CfはUq加群であるから,任意のX∈UqについてXfはfのスカラー倍である.故に,w∈W′に対して(Xf)w=0である.よって,0=(K±1f)w=πW(K±1)∘f∘πV(K∓1)w0=(X+f)w=(πW(X+)∘f)w+πW(K)∘f∘πV(−K−1X+)w=−πW(K)∘f∘πV(K−1)∘πV(X+)w (∵w∈W′)0=(X−f)w=πW(X−)∘f∘πV(K)w−f∘πV(X−)∘πV(K)wここで,K±1の作用が可逆であることに注意すると一つ目の式からf(πV(K±1)w)=0よって,πV(K±1)W′⊂W′,特にπV(K±1)W′=W′である.二つ目の式からπV(K−1)πV(X+)W′⊂W′両辺にKを作用させるとπV(K±1)W′=W′よりπV(X+)W′⊂W′である.三つ目の式からπV(X−)πV(K)W′⊂W′である.πV(K±1)W′=W′よりπV(X−)W′⊂W′である.したがってW′はUqの生成元の作用によって不変であるからUqの表現である. ◻
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