ある極限を解きたいよ~
Twitter(現X)で見かけた極限の問題を解きたい。
それがこちら。
もちろんロピタルの定理なんかを使えば、すぐにだとわかる。
しかしなんとかしてロピタルの定理を用いずに上手く解きたいものである。
そこで私は次のように考えた。
ロピタルを使わないで。
となる微分可能なが存在すれば
を満たすようなが存在する。(平均値の定理)
のとき、であるから
を求めればよい。
では実際そんなはあるのか、考えていこう。
あるの?
は微分可能であればよいのだが、簡単のために級であると仮定し、定義域はとでもしておこう。(と矛盾しない。)
定数項については、関数方程式からどのような実数でもよいことがわかるので、としてよいです。
ここでに強い仮定をおいてマクローリン展開可能だとします。
このとき
とおけて、は以下のようになる。
ここで、で(を考えるので問題ない。)
であったから
である。さて、ここからを求めたいので係数比較を行おう。
係数比較でを求めたい。
右辺を見るとの項からしかないので、左辺のの項はでなければならないが
であり、矛盾ない。
答えからでなければいけないので、である。
の係数は、右辺は
とすぐわかるが、左辺は簡単にはわからない。
だから具体的なkで実験してみよう。
具体例
まず、の項は、( )の中の最低次数が1次であるから
の展開式の中ではのときにしか現れない。
のときには2次がそのままでである。
のときには1次の項と1次の項の積で現れてである。
よっての係数を比較して
これよりとわかる。
次に、の項は
のときに現れて、のときは3次そのままで。
のときには1次と2次の積で二つ現れて。
のときには1次の三つの積で現れてである。
よっての係数を比較して
これよりとわかる。
一般には
以下繰り返していくと、の係数を比較して
とわかるのだが、このごまかしたの部分は具体的にどうなっているか考えていこう。
つまり
のすべてのに対するの項の係数を考える。
は次以上の式であるから、のときはである。
のとき、個の(つまり)を個の( )のどこから何個持ってくるかを考えることになる。
これを少し観察してみると、区別のない個の玉を区別のある箱に分ける(空箱なし)ことと同値だとわかる。
その箱の玉の個数の内訳をとすると
であることがわかる!
以上よりの係数を比較して
よってのとき
以上より
と求まるよ。
はあった。
さて、これで
が示せた。当然このは微分可能であるから十分である。
というわけで