3

大学入試で使えそうなちょっとずるい書き出し

100
0

ちょっとずるい大学入試の数学の答案の書き出しを列挙します。

微分・積分

実数xに対し、x=tanyを満たす実数yであってπ2<y<π2であるものが唯一つ存在するのでこれをarctanxと書くことにする。
y=arctanxのときx=tanyであり、この両辺をxで微分すると1=dydx1cos2yよりdydx=cos2y=11+tan2y=11+x2が成り立つ。よって、(arctanx)=11+x2である。

実数xに対し、sinhx=exex2,coshx=ex+ex2とおくと、(sinhx)=coshx,(coshx)=sinhx,(coshx)2(sinhx)2=1が成り立つ。

(cosx)=sinxですが、(coshx)=+sinhxであることに注意しましょう。三角関数が4回微分すると元に戻るのに対し、sinhcosh2回微分すると元に戻るという性質があります。

高校までの数学ではsinh,coshという表記は正式なものではないため、うっかり(sinhx)2,(coshx)2sinh2x,cosh2xと書いてしまわないように注意しましょう(枠内の記述だけではsinh2xcosh2xが何を意味するかは未定義です)。心配なら「(sinhx)2,(coshx)2をそれぞれsinh2x,cosh2xと書く。」のような一文を追加すると安心です。

指数・対数

実数xに対し、2x1200x¢と書くことにする。

¢はアメリカなどで使われる通貨単位の「セント」と同じ記号です。2112を基準にして、その指数を100等分したものというニュアンスです。

x¢=(211200)xと書き直すことで、¢は指数法則を満たすことが分かります。特に、x¢y¢=(x+y)¢,(x¢)n=(nx)¢が成り立ちます。

これを定義して何ができるかということですが、 この記事 のような問題を対数表を使わずに解くことができます。特に、32>700¢は便利なので初手になることが多いです。

投稿日:223
OptHub AI Competition

この記事を高評価した人

高評価したユーザはいません

この記事に送られたバッジ

バッジはありません。
バッチを贈って投稿者を応援しよう

バッチを贈ると投稿者に現金やAmazonのギフトカードが還元されます。

投稿者

nayuta_ito
114
35672

コメント

他の人のコメント

コメントはありません。
読み込み中...
読み込み中