群論の演習問題を解いていたときにふと考えたことを書いていきます。
以下はよく知られている命題です。
赤雪江や代数演習(サイエンス社)には演習問題として載っていました。今回は証明を略します。
今回はこの命題の"交代群版"を示したいと思います。
まず,
となる. また
次に
であり,帰納法の仮定より
であるから,帰納的に
一方
以上によって,
この命題を用いて、次を示します.
(1)の証明
次に,
命題2によって,
また
となる. したがって,
ゆえに
(2)の証明
(1)と同じことをする.
まず,
次に,
命題2によって,
さらに
となるのでこの場合も
ゆえに
これは命題1の類似になっていますね。
調べたところ,この結果はあんまりネット上に載っていませんでした。
読んでくれてありがとう。
今回はこのへんで。