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東大数理院試2006年度専門問2解答

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$$\newcommand{CC}[0]{\mathbb{C}} \newcommand{FF}[0]{\mathbb{F}} \newcommand{NN}[0]{\mathbb{N}} \newcommand{PP}[0]{\mathbb{P}} \newcommand{QQ}[0]{\mathbb{Q}} \newcommand{RR}[0]{\mathbb{R}} \newcommand{ZZ}[0]{\mathbb{Z}} $$

東大数理の院試(2006年度専門問2)の解答です.
自分が作った解答は ここ に置いてあり,代数の問題も数問解いてpdfにまとめてはあります.でもまだ公開するつもりはないので,ここで個別に書いておくことにします.

(東大数理2006年度専門問2)

$K$上の$1$変数多項式環$K[X]$を考える.$K[X]$の部分環$R$$K$を含むとき,$R$$K[X]$の有限個の元 $f_1, f_2, \dots, f_n$によって$K$上生成される部分環であること,すなわち$R = K[f_1, f_2, \dots, f_n]$であることを示せ.

$K \subset R \subset K[X]$である.任意のmonicな$f \in R \setminus K$に対し,$f(T) - f(X) \in R[T]$はmonicで$T = X$を零点に持つから,$X$$R$上整である.よって$K[X]$$K$代数として有限生成かつ$R$上整である.$K$はNoether環なので,$R$$K$代数として有限生成となる.

投稿日:20231124
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delta
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