奇素数
をGauss和とよぶ. ただし,
このとき, 次の等式が成り立つ.
ここで,
となる. この式の最後の辺で,
とできる. また
となり, 平方剰余の第一補充則により
となる.
定理1より, 任意の素数
任意の奇素数
この定理の証明はここでは述べないが, この定理を使って実際にいくつか具体的に計算をおこなう.
ここでは,
であるから, 定理2により
となる. さらに,
となる.
であるから, 定理2により
そして,
が得られる.
定理1から, 任意の2次代数体がある円分体に含まれることがわかる. この一般化として, 次の定理が成り立つ.
となる. ただし,