ここでは東大数理の修士課程の院試の2024B04の解答例を解説していきます。解答例はあくまでも例なので、最短・最易の解答とは限らないことにご注意ください。またこの解答を信じきってしまったことで起こった不利益に関しては一切の責任を負いませんので、参照する際は慎重に慎重を重ねて議論を追ってからご参照ください。また誤り・不適切な記述・非自明な箇所などがあればコメントで指摘していただけると幸いです。
2024B04
関数体を考え、その上での多項式の最小分解体を、上の多項式の最小分解体をとする。
- 拡大次数を求めなさい。
- 拡大次数を求めなさい。
- の部分次拡大のうち、の部分拡大でないようなものの個数を求めなさい。
- まず
であるからである。以上からである。 - であるからである。
- まずであることを考慮するとであり、よっては上の最小分解体であるから、はGalois拡大である。ここでをのガロア群とする。まずの元
で生成される部分群をとし、
で生成される部分群をとおく。このときである。ここでの部分次拡大はこの指数の部分群に対応している。まず指数であることからこのような部分群はを含み、これはの正規部分群であるからの指数の部分群に対応している。以上からの部分次拡大の個数は個である。一方であり、の部分次拡大はの指数の部分群に対応しているから、その個数は個である。以上から所望の部分拡大の個数は個である。