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n変数のcosの積和公式

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0.目次

1.はじめに
2.おさらい
3.n変数のcosの積和公式
4.終わりに

1.はじめに

以前、 n変数のsinの積和公式 について書いたので、cosについても書いておこうと思います。

i=1ncos(ai)を三角関数の和に展開するのが目標

2.おさらい

2変数の積和公式

cosαcosβ=12(cos(α+β)+cos(αβ))

2変数の場合はこのような形になります。みなさんご存じの通り、これはcosの加法定理
cos(α+β)=cosαcosβsinαsinβ
cos(αβ)=cosαcosβ+sinαsinβ
から分かります。(^_-)-☆

3.n変数のcosの積和公式

の表記法について

k1knを適当な数として
f(k1±k2±±kn)
で表される2n1個の数の総和を
f(k1±k2±±kn)と書くこととします。

(例)
f(A±B±C)=f(A+B+C)+f(A+BC)+f(AB+C)+f(ABC)

本題!!!

i=1ncos(ai)=12n1cos(a1±a2±±an)

数学的帰納法により証明する。
⓵n=2の場合はすでに示した。
⓶n=kで成り立つと仮定し、n=k+1でも成り立つことを確認する。

i=1k+1cos(ai)=cos(ak+1)i=1kcos(ai)=cos(ak+1)(12k1cos(a1±a2±±ak))(仮定)=12k1cos(a1±a2±±ak)cos(ak+1)=12kcos(a1±a2±±ak±ak+1)(2変数の積和公式)
⓵⓶から、2nで定理1が成り立つことが示された

追記

Twitterにて下のような形の方が綺麗ではないかという意見を頂きました。確かに...
i=1ncos(ai)=12ncos(±a1±a2±±an)

4.終わりに

sinの積和公式は、nの偶奇によって場合分けする必要がありしたが、cosの場合は場合分けをすることなく簡単に求められますね\(^o^)/
ここまで読んでいただきありがとうございました!

投稿日:2024111
更新日:2024111
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余余余
余余余
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よよよよよよよよよよよよ

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