圏$\Sets$を次で定める:
集合$X$の$\textbf{二項演算}$とは, 写像$*\colon X\times X\to X$のことをいう. 集合$X$とその二項演算$*\colon X\times X\to X$の対$(X,*)$を$\textbf{マグマ}$という.
マグマ$(M,*)$に対して
結合律を満たすマグマを$\textbf{半群}$といい, 単位元を持つ半群を$\textbf{モノイド}$という.
モノイド$(M,*,e)$に対して, $x\in M$が$\textbf{可逆}$であるとは,
$$\exists y\in M\colon xy=e=yx$$
であることをいう. 群とは任意の元が可逆なモノイドのことをいう.
群$G$と集合$X$に対し, 写像$*\colon G\times X\to X$が$\textbf{作用}$であるとは,
が成り立つことをいう. 集合$X$と作用$*\colon G\times X\to X$の対$(X,*)$を$G\textbf{-集合}$といい, 群$G$は集合$X$に$\textbf{作用する}$という.
群$G$に対し, 次の二つは一対一対応する:
任意の$G$-集合$(X,*)$に対し,