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圏論と群作用

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$$\newcommand{cod}[0]{\operatorname{cod}} \newcommand{dom}[0]{\operatorname{dom}} \newcommand{Ob}[0]{\operatorname{Ob}} \newcommand{Sets}[0]{\textbf{Set}} $$
集合の圏

$\Sets$を次で定める:

  • 対象: 集合
  • 射: 写像
  • 射の合成: 写像の合成
  • 恒等射: 恒等写像
モノイド

集合$X$$\textbf{二項演算}$とは, 写像$*\colon X\times X\to X$のことをいう. 集合$X$とその二項演算$*\colon X\times X\to X$の対$(X,*)$$\textbf{マグマ}$という.
マグマ$(M,*)$に対して

  • $e\in M$$(M,*)$$\textbf{単位元}$であるとは, $\forall x\in M\colon x*e=x=e*x$であることをいう.
  • $(M,*)$$\textbf{結合律}$を満たすとは, $\forall x,y,z\in M\colon (x*y)*z=x*(y*z)$であることをいう.

結合律を満たすマグマを$\textbf{半群}$といい, 単位元を持つ半群を$\textbf{モノイド}$という.

単位元の一意性

モノイド$(M,*,e)$に対して, $x\in M$$\textbf{可逆}$であるとは,
$$\exists y\in M\colon xy=e=yx$$
であることをいう. 群とは任意の元が可逆なモノイドのことをいう.

群の作用

$G$と集合$X$に対し, 写像$*\colon G\times X\to X$$\textbf{作用}$であるとは,

  1. $e*x=x$
  2. $\forall g,h \in G\colon\forall x\in X\colon g*(h*x)=(gh)*x$

が成り立つことをいう. 集合$X$と作用$*\colon G\times X\to X$の対$(X,*)$$G\textbf{-集合}$といい, 群$G$は集合$X$$\textbf{作用する}$という.

命題名(任意)

$G$に対し, 次の二つは一対一対応する:

  • $G$-集合$(X,*)$
  • 共変関手$G\to\Sets$
証明手法(任意)

任意の$G$-集合$(X,*)$に対し,

投稿日:430
更新日:430
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