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現代数学解説
文献あり

BrafmanによるJacobi多項式の母関数

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今回は以下の等式を示す.

Brafman(1951)

r=12xt+t2として,
0n(c,1+a+bc)n(1+a,1+b)nPn(a,b)(x)tn=2F1[c,1+a+bc1+a;1tr2]2F1[c,1+a+bc1+b;1+tr2]
が成り立つ.

Jacobi多項式の定義式にPfaff変換を適用すると,
Pn(a,b)(x)=(1+a)nn!2F1[n,a+b+n+1a+1;1x2]=(1+a)nn!(1+x2)n2F1[n,nba+1;x1x+1]=(1+a,1+b)n2nk=0n(x1)k(x+1)nkk!(nk)!(1+a)k(1+b)nk
となるので,
0n(c,1+a+bc)n(1+a,1+b)nPn(a,b)(x)tn=0kn(c,1+a+bc)n(x1)k(x+1)nkk!(nk)!(1+a)k(1+b)nk(t2)n=F4[c,1+a+bc1+a,1+b;(x1)t2,(x+1)t2]
となる. ここで, 前の記事 で示したBaileyの定理により, r=12xt+t2として,
F4[c,1+a+bc1+a,1+b;t(x1)2,t(x+1)2]=2F1[c,1+a+bc1+a;1tr2]2F1[c,1+a+bc1+b;1+tr2]
となることから定理が示される.

a=b=0とした場合をLegendre多項式を用いて表すと以下のようになる.

r=12xt+t2として,
0n(c,1c)nn!2Pn(x)tn=2F1[c,1c1;1tr2]2F1[c,1c1;1+tr2]
が成り立つ.

特にx=0とすると以下を得る.

0n(c,1c)2n(2n)!(12)nn!(t2)n=2F1[c,1c1;1t1+t22]2F1[c,1c1;1+t1+t22]

一般にa=bの場合にGegenbauer多項式を用いて表すことができるので, 上のような結果が得られる. 定理1においてc=aとすると, 以下を得る.

r=12xt+t2として,
0nPn(a,b)(x)n+atn=(1t+r2)a0n(1+b)nn!(n+a)(1tr2)n
が成り立つ.

参考文献

[1]
Fred Brafman, Generating Functions of Jacobi and Related Polynomials, Proceedings of the American Mathematical Society, 1951
投稿日:202455
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Wataru
Wataru
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超幾何関数, 直交関数, 多重ゼータ値などに興味があります

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