を約数関数,すなわちとして,となる自然数のことを不足数と言います.
本記事では
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の論文によって示された不足数の十分条件について,証明がとても鮮やかで巧みだったため,ご紹介したいと思います .
有限個の自然数からなる集合について,の空でない部分集合の和は全て異なる.
このとき,となる.特に,自然数の約数の集合をとしたとき,
より,の空でない部分集合の和が全て異なるならば,は不足数となる.
例えば,の約数はで,二進数の性質から,どのように組み合わせても和が異なります.そして実際,より,不足数であることが分かります.
それでは定理1を証明していきましょう.
とする.
多項式のの係数は,の空でない部分集合で,和がとなるものの個数を表す.
今,の空でない部分集合の和は全て異なるため,の係数は以下となる.よって,
となる.両辺自然対数を取り,
さらに両辺で割り,区間で積分すると,
左辺の各項について,とおけば,
より,
となる.