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経済が成長すると、企業に借金ができる

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経済が成長すると、企業に借金ができる

マネーストックが増えない前提で、ある企業が多くを売り上げ、利益を出したとする。
殆ど全ての企業がそうなれば、経済は成長する筈だ。

では、マネーストックmが、1.2mに増えたとする。
そして、企業は0.2mの得を得たとする。
この時政府や、例外的に失敗した企業にはいくらの得、または損があるか?

0.2mの利益は、0.2mの債務になる

当然、誰かが得すれば誰かが損をする。経済が成長すればするほど、誰かの借金は増える。
景気がよければよいほど危ないのだ。
ゼロサムゲームの世界では、経済は決して成長しない。つまり、どこかで赤字がうやむやになって、その分の黒字が国内に入ってくることで、経済は成長する。赤字が消える必要があるのだ。

想定されるシナリオ

劣後債の金利が上昇し、円が大量に買われる。
そしてドル通貨が突然流動性を喪失し、株が投げ売りされる。
引当金は足りず、資本注入しても到底足りない。銀行が倒産し、連鎖倒産が起きる。
誰もが知っているような会社がチャプター11を申請する。
マイナスは0.8~1mに達しているので、知らぬ間に健全な会社に借金が積み上がっていることに気付かざるを得なくなる。あまりの負債の多さに、ドル売りが加速する。
ドルを持っていたら損だということで、中流以下の庶民まで円や元を使うようになる。
最終的に赤字がどうにもならないと、最悪デフォルトしドルが紙切れになる。

最悪のシナリオを回避するには?

中央銀行に無限の信用(または無限に近い、$10^{12^{100}}$位)を持たせればいい。
全部中央銀行が引き受ける。
この方法なら、mがmならm、2mなら2m以上市場に通貨が供給されることはない。
中央銀行の借金が増えたら、飛び地に借金を移し、そこをインフレにして返せばいいんじゃないかな。

関係ないけど、ブランシャールの本は消費者物価指数のインフレ率を大きく見せかけようとして、縦軸の目盛りの幅を大きく取っている。多分今、ページの縦幅の半分位グラフが突き抜けている筈だ。
それと、インプリケーション(implication それとなくほのめかすこと)という言葉を使いすぎである。
せめてsuggestion か、guess と言えないものか。
経済学の本ではよくあるというが、フリードマンは「大収縮」で一回も使ってなかったぞ。

投稿日:2023518

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