2

レムニスケートについて

222
0

戸田盛和『楕円関数入門』を参考にレムニスケートの周長についてまとめる.
ここでレムニスケートとはr2=a2cos2θで表される曲線である.

直交座標への変換

まず, これを直交座標に直すことを考える.
x=rcosθy=rsinθ
であるから
x2+y2=r2x2y2=r2cos2θ
となる. したがってレムニスケートは
(x2+y2)2=a2(x2y2)
という代数的な式であらわすことができる.

周長を求める

戸田『楕円関数入門』に載っている計算は大変回りくどいので, ここではもっと簡単な方法を与える. まずt=r/aとおく.
すると
x2+y2=a2t2x2y2=a2t4
となる. したがって
x2=a22(t2+t4)y2=a22(t2t4)
つまり
x=a2t2+t4y=a2t2t4
となる. dxdyを求めると
dx=a22t+4t32t2+t4=a21+2t21+t2dy=a22t4t32t2t4=a212t21t2
よって
dx2+dy2=a22(1+4t2+4t41+t2+14t2+4t41t2)dt2=a21t4dt2
ここでt1から出発して減少していくと考えると, dt<0なので(という言い方は正確ではないかもしれないが)
ds=a1t4dt
したがって周長s
s=1tadt1t4
ここでt=cosϕとおけば
s=a20ϕdϕ112sin2ϕ
となり, 第一種楕円積分の形になる.

投稿日:2024212
OptHub AI Competition

この記事を高評価した人

高評価したユーザはいません

この記事に送られたバッジ

バッジはありません。
バッチを贈って投稿者を応援しよう

バッチを贈ると投稿者に現金やAmazonのギフトカードが還元されます。

投稿者

spectrum
38
12592
数学はじめました

コメント

他の人のコメント

コメントはありません。
読み込み中...
読み込み中
  1. 直交座標への変換
  2. 周長を求める