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エンタメ解説
文献あり

『桜降る代に決闘を』の双掌繚乱の組合せ数の変遷

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桜降る代に決闘を

桜降る代に決闘を(通称ふるよに)とは

BakaFire Partyの製作した2人用ボードゲームです。メガミの力を宿す能力者「ミコト」となり、対戦相手との決闘に臨みます。

双掌繚乱、眼前構築、桜花決闘の3ステップが本作の特徴です。

双掌繚乱―あなたが選ぶのは2キャラの組み合わせ
あなたは両手にメガミの力を宿せるため、メガミ2柱のカードを組み合わせられます。同じメガミでも組み合わせる相方次第で戦略が変化し、より幅広いゲームが楽しめます。

眼前構築―相手のキャラを見てからデッキを組む
相手の宿すメガミ2柱を見てから、22枚から10枚を選ぶ形でデッキが組めます。自らの強みを貫くか、相手に合わせて構築を変えるか。意思を決定するのはあなたです。

桜花決闘―ボードとトークンを用いた新しい戦い
ボードに36個の桜花結晶トークンが置かれ、その個数で戦況が表現されます。例えば「間合」に4個の桜花結晶があれば、彼我の距離は4離れているのです。

(出典: 最初に知っておきたいこと |桜降る代に決闘を/公式攻略ページ )

双掌繚乱

プレイヤーは全25柱のメガミのうち2柱を選び使用する(2023年12月時点)。
つまり25C2=300通りの選び方があるではこの記事が終わってしまうが、話はそう単純ではない。
25柱のうち17柱のメガミには「アナザー」と呼ばれる別バージョンがある。さらに、うち6柱は「アナザー」を2種類持っている。







オリジン
アナザー1
アナザー2

同じメガミ同士を組み合わせることはできない。つまり、「メガミ甲のオリジンとメガミ甲のアナザー」という組み合わせはできない。

違うメガミ同士なら組み合わせることができる。つまり「メガミ甲のオリジンとメガミ乙のアナザー」や「メガミ甲のアナザーとメガミ乙のアナザー」などは可能である。

この双掌繚乱には何通りの組み合わせがあるのだろうか。
また、何度かの拡張のたびにメガミは増えてきた。それに伴って組合せの数がどのように増えてきたかを見てみよう。

組み合わせの計算

(具体的な数値での計算は こちらの記事 をご覧ください。以下の文字による議論よりはわかりやすいと思います。)

バージョンをi種類持っているメガミの数をxiとする。

バージョン数i種類×バージョン数j種類のメガミで双掌繚乱するときの組合せを考える。

(i)ijのとき
まず、メガミの組合せはxixj通りある。このそれぞれに対して、ij通りのバージョンの組み合わせがある。よってijxixj通りの組合せがある。

(ii)i=jのとき
メガミの組合せはxiC2通りあり、このそれぞれに対して、i2通りのバージョンの組合せがある。よってxiC2i2通りの組合せがある。

したがって、現在は3種類のバージョンを持つメガミが最大だから、

i=12j=i+13ijxixj+i=13xiC2i2=2x1x2+3x1x3+6x2x3+x1C2+4x2C2+9x3C2  通り

となる。

組み合わせの変遷

参考文献

投稿日:202431
OptHub AI Competition

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三星聯
三星聯
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主にフィボナッチ数列とパスカルの三角形の関係について書いていくと思います。

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  1. 桜降る代に決闘を
  2. 桜降る代に決闘を(通称ふるよに)とは
  3. 双掌繚乱
  4. 組み合わせの計算
  5. 組み合わせの変遷
  6. 参考文献