まいんです。競技数学をやっていました。
好きなもの: 数オリ、Vtuber、家系ラーメン、ミルクレープ
数オリを引退する記念に一つ記事を書きます。
今までの数オリ人生を振り返っていきたいと思います。
ひとつ断っておきますが、この記事は僕の数オリ人生の始まりと結末(特に2023年のコンテスト)にフォーカスしており、その途中経過は割と雑目に書いてます。というのも、日々の生活についてはTwitterに記録を残してあるのでそっちを参照してください。
Twitterアカウント
@I_my_mine_math
以下、用語集です。
JMO
日本数学オリンピック
のこと。毎年1月に開催される予選と毎年2月に開催される本選からなり、主に高校生対象とされている。
予選は12問3時間で短答式、本選は5問4時間で記述式である。
目安として応募者5000人→予選通過者200人→本選入賞者20人といった規模感である。
本選では上から約1, 2, 4名ほどにそれぞれ金賞、銀賞、銅賞が送られる。そのほかに優秀賞が15名ほど存在する。
JJMO
日本ジュニア数学オリンピック
のこと。JMOと同じ形式で出題され、同時期に開催される。主に中学生対象とされる。
目安として3000人→予選通過者100人→本選入賞者10人といった規模感である。
金賞1名、銀賞4名、銅賞5名といった具合である。優秀賞はない。
APMO
アジア太平洋数学オリンピック
のこと。3月に国内で開催される。
JMO本選入賞者(20人余)+JJMO銀賞以上(5人)に参加権があり、上位10名の結果がホスト国に送られる。
これはより上位のコンテストに影響しないので、比較的緩い雰囲気で行われるのが特徴である。
春合宿 (代表選考合宿)
3月に国内で開催される。
APMOと同じ25~30名に参加権があり、後述するIMOの日本代表を選ぶ試験である。5日間の間に4時間半の試験を4日行う。
試験のほかに講義や演習の時間もあり、生徒やチューターにとって貴重な交流の時間でもある。
強化合宿
5月に代表のみを集めて行われる合宿。チューターを除くと毎年6名の選手しか参加しないため、調べても全然情報が出てこない。僕も教えない。でも楽しいよ。
IMO
国際数学オリンピック
のこと。例年7月に開催され、世界で最も大きく権威あるコンテストとなっている。
各国6名の代表が派遣され、4時間半の試験を二日間行う。全部で7日間前後の日程が組まれ、試験の日以外は海外選手との交流や遠足の時間がある。
夏季セミナー
ホームページは
こちら
毎年8月に開催されるセミナー。場所は清里高原で、1週間という長丁場で一冊の数学書を読む。
春合宿参加者とEGMO(ヨーロッパ女子数学オリンピック)の代表選手は優先的に参加できるが、そのほかの枠として優秀なレポートを出すことで参加権が認められる。
チューター
数オリを語るうえで欠かせない存在。過去のIMO代表を中心に構成され、春合宿や夏季セミナーの運営や生徒へのteacherとしての役割を果たしている。詳しくは春合宿/夏季セミナーでご覧あれ。
日本数学オリンピック財団 ホームページ
IMO shortlisted problems
SLPやISLなどと呼ばれる。その年のIMOの候補問題が毎年各分野8問ずつほど集められて公開される。
上のリンクを開いてshortlistという列のところにあるpdfがまさしくこれである。
シンプルに言って、毎年30問近くの良問+解説が公開されるのはかなりすごい。日本ではこれを用いて日々の問題演習材料としている人も多い。
分野
数オリの問題は主に4分野から構成される
A(代数)、C(組み合わせ論)、G(初等幾何)、N(整数)
人によって分野ごとの得意不得意があったりする。
〇番級
IMO(および春合宿)では各日ごとに「簡単、標準、難しい」の3題が出され、それぞれ1,2,3番級と呼ばれる。すなわちIMOでは1と4が1番級、2と5が2番級、3と6が3番級ということになる。
嘘
間違った議論のこと。「この部分の議論は嘘なので2点減点」などとして使う
小2 キッズBEE ファイナル進出
小3 キッズBEE ファイナル進出
小4 Jr.算オリ ファイナル進出
小5 Jr.算オリ ファイナル進出
小6 算数オリンピック 8位入賞
中1 Jr.広中 トライアル落ち
中2 Jr.広中 ファイナル進出
中3 (コロナのため例年通りの開催はされず)
中1 JJMO予選3点(Bランク)
中2 JJMO予選6点(Bランク)
中3 JMO予選6点(Aランク)→本選16点(優秀賞)→春合宿落ち
高1 JMO予選9点(Aランク)(※免除)→本選19点(優秀賞)→春合宿落ち
高2 JMO予選10点(Aランク)(※免除)→本選27点(優秀賞)→春合宿通過
高3 IMO金メダル
9月 予選対策を始める
1月 予選通過/ 本選対策を始める
2月 本選通過/ 春合宿対策を始める
3月 APMO/ 春合宿/ 数オリに火が付く
4~12月 EGMOを読む/ たまに過去問解く
1月 予選
2月 本選
3月 APMO/春合宿
4~6月 SLPを埋める
7月 IMOを自宅で見て感動する
8月 夏季セミナー
9~10月 時間計った演習/ USAのcontests
1/9 予選
2/11 本選
3/14 APMO
3/19~23 春合宿
4~6月 通信添削(全4回)
5/5~7 強化合宿
7/6~13 IMO
2019 イギリス・バース
2020 ロシア(オンライン)
2021 ロシア(オンライン)
2022 ノルウェー・オスロ
2023 日本・千葉
小学生の頃は公文に通っていて、算数・数学は初めから好きな方でした。
算数オリンピック系列には小二から年相応の物を受け続け、毎年ファイナルには残れるのですが入賞はできていませんでした。この頃は対策という対策をしておらず、過去問すらあまりやっていないという感じでした。
小6になると中学受験がメインになっていき、算オリでは8位入賞でした。(表彰式で食べたミルクレープが美味しかったのが記憶に残ってます。いまでもミルクレープは大好きです。)
この頃は数オリの存在を親から何となく聞いていましたが、なんか天才が集まるコンテストなんだろうなと思って毎回受け流していました。
2018年4月に筑駒中に入学しました。
部活は興味のあった剣道部と数学が好きだからという理由で数研(数学科学研究部)に入り、中1/中2の間はほぼ毎日部活がある日々でした。
中1で初めてちゃんと数オリのことを知りました。筑駒ではSSH指定校だったこともあってか会場が学校だったので(※今は違います)、中学生の時は学年の1/5くらいがJJMO予選を受けていて、僕も数学には自信があったので受けてみました。
結果は3点でした
悲しいですね。確かこの時ボーダーが6点で、同級生も強い人たちは何人か通っていたような。中2中3の先輩たちはそれこそすっごい数通っていて、「やっぱり天才が受けるコンテストなんじゃん!!!」という認識に戻ってしまいました。
ここまで数オリの話薄くない?と思ったそこのあなた。もう少し待ってください。この時まではほとんど数オリなんてあくまで天才が受けるコンテストであって、自分がどうにかできるものだと思っていなかったから。
そもそも筑駒には優秀な同級生がいっぱいいて、数学に自信があった僕でも上から10番目とかそんな感じだったと思います。みんなすごいんですよ、ほんとに。
まあそれでも競技数学みたいなことに憧れはあったんで、学校が主催していた「数オリで活躍したOBを呼んでみよう!」という企画には毎回参加してましたね。
僕の数オリの話に戻ると、この頃は数研においてあったパーフェクトマスターとか精選をやってました。難しいけどなんとなくわかるなーみたいな感じでしたね。そして中2もJJMO予選を受けました。
結果は6点(ボーダーは7)でした
また落ちてしまいました。もう中二にもなると同級生あまた通ってるわけですよ。
この回(2020年)はJMOの方が簡単らしいって話もありましたね。筑駒でも毎年かなり腕に自信のある中3の1,2人がJMOの方受けるって感じで, ほとんどはJJMOの方受けていました。
https://www.imojp.org/archive/mo2020/jjmo2020/yosen_result.html#a_rank
今見たら114人中11人が同級生でした。筑駒中で31人。おかしいですね。でも落ちたんで悲しいわけで、来年こそは通るぞと意志を固めました。
中3になるとコロナが始まりました. 当時は本当に暇でしたね. 数オリだって二年連続予選落ちしているわけですからまだその世界を知らないわけだし, ただただ暇でした.
気づいたら秋になっていて, 予選対策のシーズンですね. 今年はJJMOが無いらしいって言われたときはわりと衝撃でした. 今年こそ通りたいと思ってたので, 9月から文化祭準備の片手間にJMO予選の過去問を解いていました.
何をやればいいかもわからなかったのでひたすらに予選の過去問をやっていて, 具体的には2019からさかのぼって2003くらいまでやりました. 3時間のコンテストにも慣れてなかったのでいつも3時間計ってやっていました.
この頃の感触としては「無理ではないけど、少し厳しそうだな~」でした. 毎年ボーダー-1~-2で安定していて, 通過できる年はほとんどないって感じでしたね. 本番直前に2020のをやりましたが, 僕は6点でした(この回は簡単で8点がボーダーでした).
そして迎えた予選当日。この年はオンラインだったので, 家で一人受けるって感じでした。
まあまず1を解いて, 2は算数だな。3は線伸ばして相似(2019-4みたい)だな。4はとりあえず実験して...なんか解けた。5は立体も組み合わせも嫌いだから飛ばす。6も実験すればできる。7は三平方したけどうまくいかず。8はフェルマーの小定理とかなのかなあ。9は1/100であたるのか。10,11,12は明らかに無理そうだし, せめて7か8か解きたいなあ。
結局7はあんまり進捗がなくて, 8を1時間かけて頑張りました.
終わった後Twitterを見ると5の答えが割れていたりといろいろあって, まあ難しめの回で5がボーダーなんじゃないかという空気感でした. 自分は6取れていそうだし, 今年こそ通れたかな.
後日
https://www.imojp.org/archive/mo2021/jmo2021/yosen_passed.html
ボーダーが発表され, なんと6点と出ていました!!!!
例年は200人前後が予選通過していました. 今回は5点までが91人, 6点までが219人でした.
これにはTwitterでも大変荒れていて, 当時の有力候補の人たちの中にも落ちてしまった人がいてなんとも不思議だなあと思っていましたね。
何はともあれ予選を通過できました。憧れの本選の舞台です。
ところでいままではずっと予選対策しかしてこなかったので、本選形式に初めて触れるのは予選が終わった直後からです。1ヶ月で何とかしないといけない状況でした。
過去問至上主義の僕としてはまず過去問をやりました。
2020~2013あたりをやった気がします。そこで分かったのは、どの年もだいたい1~2完くらいできて、本当に運が良ければ通れるのではないか?ということです。当時の僕としては本選に通ることは予選に通るのと同じ(か少し難しい)くらいに思えたので意外でした。
そして迎えたJMO本選2021。
1 80分
2 120分
...解答を書くのに慣れなさすぎです。本番の記述式試験は初めてなので仕方ないですね。
残り40分しかないですね。3と4をちょっと考えましたがわからなかったです。終わってしまいました。
2完できた僕は満足して、来年頑張ろうというすがすがしい気持ちでいました。Twitterを見ると3がかなり難しめだったのかな?まあ2完だけだと厳しいでしょう。競技数学はシーズンが近づいたらやるものだと思っていたので2/12~は終わったものだと思って特に何もしていませんでした。
2/23になりました。なんとびっくり速達が届きました。
...ってえ?えぇ?ええええええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
これがあの「
声出た
」ツイートの時です。速達を見たらJMO本選通過でAPMOと代表選考合宿への参加権があるとのことなのでもうびっくりですね。中3にしてこんなところまで行っちゃっていいの?という気持ちでした。(今振り返っても、これが競技数学人生一番の驚きでした)
代表選考合宿まで行けばあと一段階、すなわち20余名から6名の選抜を通るだけです。一気に距離が近づきました。
なぜ1ヶ月の対策で通ったんだろうとは思いましたが、運だろうが何だろうが通った事実は変わらないので春合宿に向けて全力を注ぎました。
なにもノウハウがない状況で通ってしまったので、Twitterでいろいろ意見を聞きながら取り組みました。
ぼく「APMOと春合宿のどちらの準備をするべきですか」
みんな「春合宿です」
そうなんですね。では春合宿の準備をしましょう。
まず獲得金メダルのFEと複素座標のページをおすすめされたので読みました。これ面白いね。今まで出会った中で一番面白いよ などと思いました。
次にAPMOの過去問をやりました。その方が形式が慣れていて取り組みやすかったように思います。でもAPMOは本当に難しくて(僕との相性が悪いだけかもしれませんが)、毎年1完前後でした。
APMOが終わってからは春合宿の過去問をやりました。とはいえ時間もないので2019の一回分だけですが。1,4,5,7,8,10,11が解けて7完でした。実は毎年の春合宿のボーダーは6完半前後であることが知られているので、意外に行けるかも!?という気分になりました。
ところで、ここら辺の「当時何をやっていたか」らへんの話は僕のツイートを遡れば出てきます。自分の解答などもあげているので、記録として機能していると思います。
またこの頃に初めてSLPというものに触れました。この感動は忘れません。一つ一つの問題が味覚に訴えてくる魅力を孕み、色分けは視覚を刺激する...本当にあのpdfに一目惚れしました。
あとこれはしょうもない話かもしれませんが、自分の名前がローマ字表記されることへの憧れがありました。めっちゃ憧れない?これ
本番は1,2,4,7,10の5完で、後から振り返ってみるとかなりボーダーに近かったらしいです。家に帰ってから9が解けたりしたので、3回くらい受けてれば1回くらい通ったかな と言う感じでした。(まあでも中3だし今までほとんど何もしてきてないので仕方ないですね)
ところでこの2が解けたのは本当に衝撃的でした。2番級はかなり難しいものまであるカテゴリーなのに、わずか30分で解けてしまうなんて...とびっくりでしたね。これはその後の2番級への印象に大きく影響しました。
まあ落ちてしまったので、来年に向けて頑張るばかりです。ちょうどこの頃に、高校生活を数オリに捧げる決意をしました。理由は様々ありますが、SLPの問題が感動的だったこと、春合宿でのチューターさんたちの雰囲気が好きだったこと、なにより日本代表の座は自分の手の届きそうなところにあると自覚できたことです。本気で代表を狙いに行こうと思いました。
春合宿が終わったあと、次のようなビジョンを立てました
・高1の一年間で基礎固めをし、高2の一年間で問題演習をしていく
まずは基礎固めの1年が始まります。春合宿で会った高2の先輩からお薦めいただいたEGMO(Evan Chen著)(現在では和訳が出ています: 通称
船旅
)を買い、読み始めました。
...と読んでいたら年越しです。この本分量多すぎない!?
当時の僕には、春合宿まで行ける絶対的な自信がありました。なので本選対策は特にやらず、春合宿の過去問を少しやったりしていました。
JMO本選に入賞した人の隠れ特典(かつそこそこ重要なもの)として「翌年の予選を免除される」というものがあります。なので2022年は僕は予選落ちの恐怖を感じずに問題を楽しむことができました
結果は9点で、ボーダーの7点に比べたらいい感じではないでしょうか。
3完して余裕の通過...と思いきや1を間違えておりボーダーでした。あぶないあぶない()
1,2,4,7,10の5完でした。去年と同じです。悲しいですね。でもこれは僕の当初決めた戦略に則れば当然のことです。来年頑張ります。
というのも今回の失敗の原因はDay2で沼ったことです。4,5,6の全てが手に届きそうな範囲にあって、4と5の難易度が同じくらいでした。でも演習量の足りなかった僕は4でなんとしてでも満点を取らなきゃと思い、4時間半を捧げました。今考えると5を先に見て670くらいが理想な気もします。これは全くの演習量不足です。仕方ないですね。
来ました!!ラストイヤー!!!!まず部活をやめて、すべての手筈を整えました。
2年目は演習の年。全力でSLPを埋めていきます。
4,5,6月は最高にモチベが高く、SLPの7年分くらいの各分野1〜3,4あたりを全部埋めていました。
SLPの問題管理のためにスプレッドシートに問題をまとめ、解けた問題についてはコメントをつけていきました。
7月はIMOで、ノルウェー大会の開会式や閉会式を見ました。感動しましたね。問題は春の直前にやりたいので取っておきます。
また夏季セミナーにも参加しました。同じ趣味の人たちとワイワイやるってのは楽しい行事ですね。
8〜10月も再びSLPです。2番級が着々と終わろうとしており、1番級をやっていたことに比べてかなり時間がかかりますね。まあ当然のことで、焦らずにゆっくりとやっていきましょう。
またこの頃から4時間半の演習を本格的にやり始めました。これが一番楽しいです。春合宿では問題の解ける/解けない以上に重要な課題として試験中のムーブをどうするかを解決しなければなりません。現に僕は2022-春day2でムーブを間違えて落ちています。実際に4時間半でやってみると見えてくることがたくさんあって、本番の戦略も必然と固まってくるようになりました。
11\〜12月は受験勉強してました。というのも1\〜3月は勉強ができないので、本番前最後の受験勉強シーズンです。僕の場合「〇〇シーズン」と一つのことに集中するのが得意でそうでないとあまり集中できないタイプなので、受験勉強シーズンをあえて作ることで数オリシーズンに集中できるようにしました。
1月からはもう本番です。やばいやばい。
予選は10点。いい感じ。
本選前はちょっと怖くなったので少し本選の過去問を解き直したりしました。すると平均で4完できて安心しました。
本番では4完出来たと思いました...が実は3で嘘をついており、3完27点でした。優秀賞だと知った時はかなり絶望しました。とはいえ春の名簿を見るとなんだか通れそうな気がしてきたので、立ち直って春合宿に向けて勉強を始めました。
早ければこれで引退の可能性もあるもんな...と思ってすべての過去問を埋める勢いでやりました。具体的には春合宿やIMOなどです。基本的に2完できる感じで、まあいい感じなんじゃないですかね。
大事に大事に取っておいたIMO2022も777760で金ボーダーに乗ってそう。随分力がついたなあと思って春シーズンの始まりです。
試験終了後は74770くらいの気分でいました。25点ならかなり良いので代表には選ばれたかなという感じでした。いい気分で他の参加者たちとサイゼに行くと、まず3が丸々嘘であることが発覚し、1は示し漏れがあることがわかり、よくても62070くらいになってることがわかりました。それはそれは青ざめましたね
結論から言って2は0点で、代表落ちです。APMOには3回ともそっぽをむかれてしまいましたが、僕はAPMOが好きです。
APMO後はひたすらに嘘の反省をして、春合宿で嘘をつかないようにする方法をじっくり考察しました。(この具体的な内容についてはこの後にまとめてあります)
待ちに待った春合宿2023がやってきました!!!!!!がんばるぞーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目標
この頃には、だいたい感覚としては自分はかなり分野の偏りが小さい方ではあるもののCは少し苦手でFEが得意かもな、くらいに思っていました。
そうすると2C3FEだったときのムーブに困るな...と思いますがやはり2番の方を重視する方向でいこうという戦略を立てました。
この日は表彰式がありました。全体の半分以上が知り合いの人でびっくりした。自分も随分と数オリをやってきたんだな...と感慨にふけっている暇もなく春合宿が始まってしまいました。
本選の答案用紙とAPMOの答案用紙・結果が返却され、もう嘘と減点だらけの解答に発狂しました。特にAPMOは嘘をつきすぎて下から6番に入っており、逆IMOの代表になれるななどと訳の分からないことを考えて、本選も予期してはいたものの華麗なる嘘で3年連続メダルを逃し、まあでもこれらのコンテストは自分にとっての優先度が高くないわけで、春合宿に残れたからまあいいかという気分になりました。気持ちの切り替えは大事ですね。
実際本選でもAPMOでもやらかしていますが自信はありました。というのも春合宿が3回目なのは後のJPN4,5と僕だけで、経験は十分積んでいる。また自分は今まで春合宿に照準を合わせてきたのだからきっと大丈夫(?)という謎の自信がありました。とにかく自信はありました。
午前中は演習でした。楽しいですね。WBCが盛り上がっていました。日本代表として戦っている姿はかっこいいですね。
...続きは後編へ
後編は
こちら