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院解10 京大数学系H26 基礎II 7 対角成分の評価から正則性

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いつもありが㌧㌧だけど。。。
今回も教えて㌧㌧
「🚦型授業すたとんとん〜」

$0$を固有値に持つと仮定し,$^t(x_1,\dots,x_n)\in \mathbb{R}^n$$0$に対応する固有ベクトルとする.$x_1,\dots,x_n$の中で絶対値が最大のものを$x_i$とすると,固有ベクトルだから$x_i\neq 0$.また,$A^t(x_1,\dots,x_n)=0$で両辺の第$i$成分に着目して$a_{i1}x_1+\dots+a_{in}x_n=0$.移項して両辺の絶対値を取ると,$x_i$の絶対値が最大であることから
$ |a_{ii}|=|-a_{i1}\frac{x_1}{x_i}-\dots-a_{i\ i-1}\frac{x_{i-1}}{x_i}-a_{i\ i+1}\frac{x_{i+1}}{x_i}-\dots-a_{in}\frac{x_n}{x_i}|$
$\leq |a_{i1}|+\dots+|a_{i\ i-1}|+|a_{i\ i+1}|+\dots+|a_{in}|$
これは仮定の不等式に反する.よって行列が定める線型写像は単射であり行列は正則.

コメント:ゲルシュゴリンの定理という定理を用いると早く終わります.この定理のWikipediaにある証明もこの問題の解答と同様です.数値計算に用いられることがあるとのことです.知らないと難しいと思いました.
参考文献: Wikipedia ゲルシュゴリンの定理

投稿日:3日前

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qq_pp
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