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現代数学議論
文献あり

ヤコビ和の一般化

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文章及び数学の書き方がよく分かっていません、
批判いただけると幸いです。

記号の約束

Fqqの有限体とします。
Fq×を位数qの有限体の乗法群とします。

ヤコブスタール和

p4で割って1余る素数
θ(x)をルジャンドル記号としたとき、
次の和をヤコブスタール和といいます。
S(a):=12xFp×θ(x3+ax)
apで平方非剰余なら、次が成り立ちます。[1]
J(1)2+J(a)2=p

考えたこと

ρ(x)4乗剰余記号
H0でないFqの平方数
ρ(x2)=θ(x)から

S(a)=12xFp×θ(x2+a)ρ(x2)=hHθ(h+a)ρ(h)
θ(1)S(a)=hHθ(ah)ρ(h)
θ(1)S(a)がヤコビ和と似ていると考えました。

p=4n+1のため,θ(1)=1

ヤコビ和とは

θ,ρを乗法指標としたとき、
次の和をヤコビ和といいます。
J(θ,ρ)=xFqθ(1x)ρ(x)
a0なら
θ(a)ρ(a)J(θ,ρ)=xFqθ(aax)ρ(ax)=xFqθ(ax)ρ(x)
こちらと、θ(1)S(a)=hHθ(ah)ρ(h)を比較すると和の範囲と乗法指標が違うだけで、
似ていると思い色々計算してみました。

定義

aFq
θ,ρFqの乗法指標
HFq×の部分群
JH(θ,ρ,a)=xHθ(ax)ρ(x)
ψ(x)Fqの加法指標

GH(θ,ψ)=xHθ(x)ψ(x)

計算1 ガウス和との関係

GFq(θ,ψ)GH(ρ,ψ)=yFqxHθ(y)ρ(x)ψ(x+y)
=yFqxHθ(yx)ρ(x)ψ(y)=yFqJH(θ,ρ,y)ψ(y)

ψFq^GFq(θ,ψ)GH(ρ,ψ)ψ(z)p=JH(θ,ρ,z)

計算2 JH(θ,ρ,a) の絶対値の2乗和

[2]をご参照お願いします。

計算3 JH(θ,θ¯,a)の計算

θは非自明とする。
JH(θ,θ¯,a)=xHθ(ax)θ¯(x)=xHθ(ax11)
=xHθ(ax1)
HaHFq×JH(θ,θ¯,a)=xFq×θ(x1)=θ(1)+xFqθ(x1)=θ(1)

計算4JH(θ,ρ,a)いろいろ

Hを変えてみる。
J1(θ,ρ,a)=θ(a1)
εを自明な乗法指標
θHで非自明な乗法指標
aFq×HJH(θ,ε,a)=aFq×HxHθ(ax)
=aFq×xHθ(ax)=xHθ(x)=0

参考文献

[1]
青木昇, 素数と2次体の整数論, 152
[3]
諏訪紀幸, 有限体と代数曲線 (現代基礎数学 6), 朝倉書店, 20211029
投稿日:202456
更新日:202456
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  1. 記号の約束
  2. ヤコブスタール和
  3. 考えたこと
  4. ヤコビ和とは
  5. 定義
  6. 計算1 ガウス和との関係
  7. 計算2 JH(θ,ρ,a) の絶対値の2乗和
  8. 計算3 JH(θ,θ¯,a)の計算
  9. 計算4JH(θ,ρ,a)いろいろ
  10. 参考文献