この記事ではジョルダン標準形の導出について雑に解説していきます。
正方行列
いま
とおくとこれは正則行列であり
が成り立つ。
また帰納法の仮定より
とおくと
は上三角行列となる。
と求まる。
に注意するとわかる。
に対し
が成り立つ。
とおくと
が成り立つので、これを計算することで
となることがわかる
以下、行列
と因数分解されているものとし、
とおきます。
行列
と定まる空間
および
が成り立つ。
適当に番号を入れ替えることで
いまケイリー・ハミルトンの定理により
が成り立つことに注意すると
となるので
を得る。
が成り立つ。特に
となる。
ある
が成り立つとすると
となることを示せばよい。
いま
であったことに注意すると
が成り立つので、仮定の式に
が得られる。あとは
は可逆であることに注意すると
また
より
を得る。
行列
を満たすようなベクトル
階数
という商空間を考えてみましょう。
が成り立つ。
簡単のため
線形写像
を考えると
よりこれは単射である。よって主張を得る。
階数
と定まる列
また
のことをジョルダン細胞と言う。
ジョルダン鎖
とおくと
が成り立つ。
とわかる。
正方行列
とブロック対角化できる。この右辺の行列のことを
命題6の証明から
とおくと
を満たすような
個の線形独立な元が取れる。このときその代表元
などが成り立つ。
特に
のようにブロック対角化できるので、各固有値に対してこれを並べた
とおくと(命題5より)これは正則であり、
個である。またそのうちサイズ
個である。
上の証明からジョルダン細胞の個数、つまりジョルダン鎖の本数は
と求まる。またサイズ
と求まる。