数列{an}n=1∞の各項は0≦an<1を満たし∑n=1∞an=∞ならばlimn→∞∏k=1n(1−ak)=0であることを示せOK
なお,この問題が解けなくても,まんがを読むうえで特に不都合はありません.
x∈Rについて1−x≤e−xであることを用います.0<1−ak≤e−ak (k∈Z+)なので,この式でk=1,2,⋯,nとしたものをすべて掛け合わせることで,0<∏k=1n(1−ak)≤e−∑k=1nakとなりn→∞を考えれば示されます.
逆 (∏n=1∞(1−an)=0⟹∑n=1∞an=∞) も成り立ちます.
まず下準備として,m<nであるm,n∈Z+に対し(1)∑k=mnak≥1−∏k=mn(1−ak)であることを数学的帰納法で示します.
以上から式(1)が成り立つことが示されました. いま∏n=1∞(1−an)=0なので,∀ε>0,∃N∈Z+,n≥N⟹∏k=1n(1−ak)<εです.特にm∈Z+に対してε=12∏k=1m−1(1−ak) (m=1のときはε=12)とすることで,(2)∀m∈Z+,∃N∈Z+,n≥N⟹∏k=mn(1−ak)<12が従います. 式(1)と(2)の結果を合わせると,∀m∈Z+,∃N∈Z+,n≥N⟹∑k=mnak>12となります.よってSn:=∑k=1nakで定義される数列{Sn}n=1∞はコーシー列ではないので,収束しないことが分かります.Snは単調非減少列ですから,limn→∞Sn=∑n=1∞an=∞が示されました.
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