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大学数学基礎解説
文献あり

可換環論の勘どころ 1.1-(2)

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$$$$

定義1.18より,特に$\text{Ker}f$はイデアル.

補題1.19

テキストに載っている

問題1.20
  1. 空集合でないことはあきらか.$x,y\in I$に対して,$x\in I_i,y\in I_j$とする.包含関係より,$x\in I_j$または$y\in I_i$が成り立つので$I_i,I_j$がイデアルであることから,$x+y\in I$.イデアルなので$ax\in I_i\subset I$も成り立つので$I$は環のイデアルである.
  2. $I+J$がイデアルであることはまぁ明らかであろう,$I\cap J$がイデアルであることもまぁ明らかであろう($I\cap J\neq\phi$$0$がいることから従う).$b=0$とすれば$I+J\supset I$$a=0$とすれば$I+J\supset J$なので$I\cup J\subset I+J$もわかる.
  3. 定義より$IJ$がイデアルになることはすぐにわかる.$I,J$がイデアルなので$a_ib_i$$I$の元でもあり,$J$の元でもある.よって$IJ\subset I\cap J$
問題1.21
  1. $x_i=1$$x_j=0$$j\neq i$)とすれば明らか
  2. 環の演算の分配法則からまぁ明らか.
  3. 任意に$x\in I$を取ってくる.$x=x_1a_1+\cdots x_na_n$と書ける.$J$はイデアルなので,$x_ia_i\in J$よって再び$J$がイデアルであることから$x\in J$
問題1.22

$I=(a_1,\cdots,a_n)$$J=(b_1,\cdots,b_m)$とする.イデアルの和や積の定義に戻ってみてみると,有限生成性を表す元として$I+J$$a_1,\cdots a_n,b_1,\cdots,b_m$が取れ,$IJ$$a_ib_j$$1\leq i\leq n$$1\leq j\leq m$)が取れるので,有限生成である.

命題1.23

これはイデアルの定義から明らかでしょう.

問題1.24

可換環にしか興味がないので(今は)省略

定理1.25

テキストに載っている

問題1.27

$(a+b)^p$を展開すれば$p$の倍数のところがたくさん出てきてこれが$0$となることを考慮すれば証明完了.

定理1.28
  1. $\overline{r}\cdot\overline{a}=\overline{ra}$$\overline{a}+\overline{b}=\overline{a+b}$で,$J$がイデアルであることから明らか.
  2. $\overline{ra}=\overline{r}\cdot \overline{a}$$\overline{a+b}=\overline{a}+\overline{b}$で,$K$がイデアルであることから明らか.$I\subset f^{-1}(K)$$0\in K$より明らか.
  3. テキストに載っている
  4. $J_1\subset J_2\Rightarrow f(J_1)\subset f(J_2)$は写像の性質から明らか.$f(J_1)\subset f(J_2)$かつ$J_1\not\subset J_2$とする.$a\in J_1$$a\notin J_2$であるものがある.仮定より,$\overline{a}\in f(J_2)$なので,$a\in f^{-1}(\overline{a})\subset J_2$(矛盾)

絶対(4)もっといいやり方あると思います.

定理1.29

$g$が準同型なのは$f$の準同型性から明らか.$f=gh$なのは$g$の定義がそもそもそうなっていることに由来する.あと,全射は右簡約可能.

系1.30

テキストに載っている

問題1.31

準同型定理を使う.

参考文献

[1]
後藤四郎, 可換環論の勘どころ
投稿日:1日前
OptHub AI Competition

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投稿者

はじめまして!楽しい記事を書ければと思いますので、よろしくお願いします。

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