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【ゲージ理論】Pontrjagin類

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特性類速習(Chern-Weilの定理,Chern類,Pontrjagin類,Euler類)

 実ベクトル束の特性類であるPontrjagin類(ポントリヤーギン類)を説明します。実ベクトル束Eを複素化して複素ベクトル束EC(:=EC)にしてそのChern類を使って定義します。Eを実ベクトル束とすると、主GL(q,R)Pがあり、E=P×ρRqと表されます。また自然な埋め込みGL(q,R)GL(q,C)を用いて、EC=P×ρCqとなります。このとき

Ek次Pontrjagin類pk(E)
pk(E)=(1)kc2k(EC)HdR4k(M;R)
と定義する。

 Chern類の場合と同様にGL(q,R)不変多項式
det(tIr12πX)=igi(X)tqi,Xgl(r,R)
を考えると、Pの接続をAとするとき、
pk(E)=[g2k(F(A))]
となることが簡単にわかります。

 Eにファイバー計量を入れると接続A,F(A)so(q)に値を持つようにすることができます。行列式は転置をとっても同じなので
det(tIr12π)=det(tIr+12πX)
となるので、g2k1(F(A))=0となります。よって奇数次の不変多項式に対してPontrjagin類を考えても意味がないので定義しません。

投稿日:2023521
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Submersion
Submersion
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専門は相対論やLorentz幾何です。Einstein系の厳密解の構成や接触幾何の応用などの研究をしています。Ph.D保有者の中ではクソ雑魚の部類です。

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