今日はIMOshortlistを解いてみます.
一行問題、しかもあんま指数分の指数の形の式を見たことがない...
とりあえず分子が冪乗
まずは自明考察. 明らかに
ということは,
ただ, このままだと扱うのが面倒です.
そこで少し頭をよぎるのがヤコビ記号. 雑に言うと平方剰余記号を正整数に拡張したやつです.
実は平方剰余の相互法則と同様にヤコビ記号には相互法則が成立します.
定義から分かるようにヤコビ記号
あくまでも必要条件なのであんまりうまくいくことは期待できませんが, とりあえずやってみましょう. ヤコビ記号は基本的に平方剰余記号と同じように扱えます. あと, 明らかに,
ここで
ということで相互法則を使うだけであっけなく解けてしまいました. やはり変数と定数を逆転させれる相互法則の神髄ってとこですね()
ちなみにですが今回出てきたヤコビ記号は普通に平方剰余記号を手計算で求めるときに結構便利なので平方剰余の相互法則に慣れてきたら日々の計算に導入してみるのもよいかもしれません. あと, ヤコビ記号の分母に負の数とかを入れる試みもあります. 少しコーナーケースが面倒になりますが同様に相互法則とか積の分配とかできた記憶. 相互法則は数学的にかなり偉い背景があるので色々調べてみるのも面白いかもしれませんね. 本当にこれがN8じゃなければ良問だったのに...