1

Rogers-Ramanujan型の等式その2, Heineの和公式

120
0

前回の記事 でHeineの和公式の特別な場合
0n(1)nqn2n2(a;q)n(c,q;q)n(ca)n=(c/a;q)n(c;q)n
を用いて, 様々なRogers-Ramanujan型の等式を導出した. 上の等式において, aとすることによって以下を得る.

以下の等式が成り立つ.
0nqn2ncn(c,q;q)n=1(c;q)n

定理1において, c=qとすると以下を得る.

0nqn2(q;q)n2=1(q;q)

次に, 定理1において, c=q12とすると,
0nqn2n2(q12;q12)2n=1(q12;q)
ここで, qq2とすると
0nq2n2n(q;q)2n=1(q;q2)
を得る. また, 定理1において, c=q32とすると,
0nqn2+n2(q32,q;q)n=1(q32;q)
ここで, 両辺を1q12で割って, qq2とすると,
0nq2n2+n(q;q)2n+1=1(q;q2)
を得る.

0nq2n2n(q;q)2n=1(q;q2)0nq2n2+n(q;q)2n+1=1(q;q2)

次に, 定理1において, c=q12とすると,
0n(1)nqn2n2(q12,q;q)n=1(q12;q)
qq2として,
0n(1)nq2n2n(q,q2;q2)n=1(q;q2)
を得る. 次に, 定理1において, c=q32とすると,
0n(1)nqn2+n2(q32,q;q)n=1(q32;q)
両辺を1+q12で割ってqq2とすると,
0n(1)nq2n2+n(q2;q2)n(q;q2)n+1=1(q;q2)
を得る.

0n(1)nq2n2n(q,q2;q2)n=1(q;q2)0n(1)nq2n2+n(q2;q2)n(q;q2)n+1=1(q;q2)

投稿日:202472
OptHub AI Competition

この記事を高評価した人

高評価したユーザはいません

この記事に送られたバッジ

バッジはありません。
バッチを贈って投稿者を応援しよう

バッチを贈ると投稿者に現金やAmazonのギフトカードが還元されます。

投稿者

Wataru
Wataru
639
44812
超幾何関数, 直交関数, 多重ゼータ値などに興味があります

コメント

他の人のコメント

コメントはありません。
読み込み中...
読み込み中