Ⅹに投稿された以下の積分について考えました。
は複素平面上で上に分岐截線をもち,それ以外を除く領域で正則です。よって,は複素平面上でに孤立特異点,上に分岐截線をもち,それ以外の領域で正則です。の偏角をで定義します。
原点を中心とした半径の円とを中心とした半径の円,さらに分岐截線に沿って円どうしをつなぐ2本の直線からなる閉経路で複素積分します。すなわち,
となると思います。
で
であり,
また,WolframAlpha より
以上より,
となりました。一般に,非負整数に対してを考慮すれば
であり,両辺にを掛けてで和をとると
となりました。さらに,前記事と同様の考えで
と拡張することができると思います。
であり,
となりました。