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Xでみた積分:Integrate[exp(sqrt(x)*f(x))*sin(sqrt(x)*f(1-x)),{x,0,1}]=πe/4

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Ⅹに投稿された以下の積分について考えました。

定理1.βn=22n(2nn),f(x)=n=0βn2xnとするとき

01exp(xf(x))sin(xf(1x))dx=πe4.

f(z)は複素平面上で[1,)上に分岐截線をもち,それ以外を除く領域で正則です。よって,F(z)=exp(αf(z))z2(αR)は複素平面上でz=0に孤立特異点,[1,)上に分岐截線をもち,それ以外の領域で正則です。F(z)の偏角を[0,2π)で定義します。
原点を中心とした半径R1の円とz=1を中心とした半径r1の円,さらに分岐截線に沿って円どうしをつなぐ2本の直線からなる閉経路Dで複素積分します。すなわち,

DF(z)dz=Γ1F(z)dz+Γ2F(z)dz+Γ3F(z)dz+Γ4F(z)dz=2πiResz=0F(z)

Γ1:大円,Γ2:(R0i,00i)(1+r0i,00i),Γ3:小円,Γ4:(1+r+0i,0+0i)(R+0i,0+0i)

となると思います。
|Γ1F(z)dz|=|02πF(Reiθ)iReiθdθ|1R|02πexp(αf(Reiθ))dθ|=1R×()0(R)

|Γ3F(z)dz|=|02πF(1+reiθ)ireiθdθ|r(1r)2|02πexp(αf(1+reiθ))dθ|0(r0)()
Γ2F(z)dz+Γ3F(z)dz=R0i1+r0iF(x)dx+1+r+0iR+0iF(x)dx=1+rRF(x0i)dx+1+rRF(x+0i)dx1(F(x+0i)F(x0i))dx=01(exp(αf(1x+0i))exp(αf(1x0i)))dx=01(exp(αx(f(x)+if(1x)))exp(αx(f(x)if(1x))))dx()=2i01exp(αxf(x))sin(αxf(1x))dx

():z1f(z)12log11z
():1x+ai=1+a2x2x(1axi)であり,f(1z)={z(f(z)if(1z))(Iz>0)z(f(z)+if(1z))(Iz<0)

また,WolframAlpha よりResz=0F(z)=αeα4.
以上より,

定理1´.

01exp(αxf(x))sin(αxf(1x))dx=παeα4

となりました。一般に,非負整数nに対してF(z)=exp(αf(z))zn+2を考慮すれば

01xnexp(αxf(x))sin(αxf(1x))dx=πResz=0F(z)=π[xn+1]exp(αf(x))

であり,両辺にtnを掛けてn=0,1,2,で和をとると

定理2.

01exp(αxf(x))sin(αxf(1x))1txdx=πeαf(t)eαt

となりました。さらに,前記事と同様の考えで

Fp(z)=1zn+2exp(αzp(f(z)k=0p1βk2zk))

と拡張することができると思います。

Fp(1z)={zn+2exp(αzp(z(f(z)if(1z))k=0p1βk2zk))Iz>0zn+2exp(αzp(z(f(z)+if(1z))k=0p1βk2zk))Iz<0

であり,

定理3.

01xnexp(αxp(xf(x)k=0p1βk2xk))sin(αx12+pf(1x))dx=π[xn+1]exp(αxp(f(x)k=0p1βk2xk))

0111txexp(αxp(xf(x)k=0p1βk2xk))sin(αx12+pf(1x))dx=πt(exp(αtp(f(t)k=0p1βk2tk))exp(αβp2))

となりました。


投稿日:21日前
更新日:20日前
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