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大学数学基礎解説
文献あり

東大院試04-A4

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問題

$\mathbb{R}$で定義された$C^2$級実関数$y(x)$が二階微分方程式
$$yy^{\prime\prime}=1+(y^\prime)^2,\quad y(0)=1$$
をみたすものとする.
(1)$y(x)>0$を示せ.
(2)$c$を与えられた実数とし,$y^\prime(0)=c$とするとき,$y(x)$を求めよ.

解答

  1. $y(0)>0$より,もしも$y(x)\leq0$となる$x$が存在すれば,中間値の定理より,$y(a)=0$となる$a$が存在するが,そうすれば,微分方程式が$0=1+(y^\prime)^2\ge1$となり矛盾.よって$y(x)>0$である.
  2. 微分方程式が$x$を含まないので,$p=y^\prime$と置くのが定石.すると,$$yp\dfrac{dp}{dy}=1+p^2$$
    という微分方程式が得られる.これを解けば,
    $$y=\frac{1}{\sqrt{1+c^2}}\cosh\left(x\sqrt{1+c^2}+\cosh^{-1}\sqrt{1+c^2}\right)$$
    となる.

参考文献

[1]
笠原晧司, 微分方程式の基礎
投稿日:2日前

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投稿者

はじめまして!楽しい記事を書ければと思いますので、よろしくお願いします。

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