$$\newcommand{con}[0]{
畳み込み
}
$$
群の定義などなど
のことをabと書くことにする。
群
を集合とする。上の演算が定義されていて次の性質を満たすとき、は群という。
- あるがあって、すべてのに対して、を満たす。(はの単位元という。)
- すべてのに対して、あるがあって、となる。(をの逆元といい、と書く。)
- すべてのに対し、が成り立つ。(結合法則)
群を表す集合としてをよく用いるがこのはGroup(群)から来ていて、Gunとは関係がない、、はず!
上の演算のことを群の積という。単位元は1と書くこともある。また、どの群の単位元であるかを示すために、単位元をと書くこともある。集合が群になるとき「集合には群の構造が入るという」
が群の元でを満たすとき、は可換であるという。の任意の元が可換なら、群は可換群(またはアーベル群)であるという。また、可換群でなければ非可換群という。
可換群の場合、積のことを「和」と呼ぶこともある。またこの場合、群の演算をでなくと書くことも多い。演算をと書くとき、単位元をまたは、の逆元をと書く。
群の位数
が群であるとき、その元の個数を群の位数といい、とかく。
位数が有限である群を有限群といい、位数が有限でないものを無限群という。
群とに対し、
(n個の積)
と定義する。群の例
は通常の加法により可換群となる。この時、単位元は、の逆元は、の個の和は
解答例
写像をで定義すると写像はからへの全単射となる。
上の演算をで定義すれば、はこの演算で可換群となる。
問1.1 (かんたんかも)
上の演算で定義された可換群の単位元、逆元の存在をそれぞれ確かめよ。
は通常の乗法により可換群となる。この時、単位元は、の逆元は
を集合とし、上の演算を次のように定義する。
すると、はこの演算で群となる。演算をまとめたやつ↓ (乗法表という)