以前にも バーゼル問題を積分で解く記事 を出したが、最近朝起きたときに新たな証明方法を思いついたので書きしるす。今回のはファインマントリックも必要とせず、かなり早い証明となる。
∫0π/2dθ1−x2+cosθ=artanhxx(|x|<1)
y=1−x2とする。tan(θ/2)=tの置換を施して計算すると、∫0π/2dθy+cosθ=2artanh1−y1+y1−y2となる。y=1−x2を代入すると、右辺に等しくなる。
∑n=1∞1n2=π26
∑n=1∞1n2=π26を示すには、∑n=0∞1(2n+1)2=π28を示せばよい。補題対称性∑n=0∞1(2n+1)2=∑n=0∞12n+1∫01x2n+1xdx=∫01artanhxxdx(∵artanhx=∑n=0∞x2n+12n+1)=∫01∫0π/211−x2+cosθdθdx(補題1)=∫0π/2∫0π/2cosϕcosϕ+cosθdθdϕ(x→sinϕ)=12∫0π/2∫0π/2cosϕ+cosθcosϕ+cosθdθdϕ(対称性)=12(π2)2=π28∴∑n=1∞1n2=π26
その後のリーマンゼータ関数などへつながるような類の証明ではないが、かなり初等的な解法のように思える。
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