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準同型定理

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$$\newcommand{C}[0]{\mathbf{C}} \newcommand{mat}[0]{\xymatrix@C=50pt@R=40pt} \newcommand{Set}[0]{\mathbf{Set}} $$

正則圏

$\C$正則圏(regular category)であるとは,以下が成り立つことをいう.

  1. $\C$は有限極限を持つ.
  2. $\C$の射の核対は常に余等化子を持つ.
  3. $\C$の正則エピ射の引き戻しは常に正則エピ射である.

準同型定理

準同型定理

正則圏$\C$の任意の射$f$に対して,あるモノ射$i$と正則エピ射$p$が存在して$f=i\circ p$が成り立つ.

$p$$f$の核対の余等化子とする.$p$の余等化子としての普遍性より,$f=i\circ p$を満たす射$i$をとれる.
\begin{equation} \mat{ \ar[r]^{p''_0}\ar[d]_{p''_1}\ar@{}[dr]|(.3)\lrcorner & \ar[r]^{r'_0}\ar[d]|{p'_1}\ar@{}[dr]|(.3)\lrcorner & \ar[d]^p \\ \ar[r]|{p'_0}\ar[d]_{r'_1}\ar@{}[dr]|(.3)\lrcorner & \ar[r]|{r_0}\ar[d]|{r_1}\ar@{}[dr]|(.3)\lrcorner & \ar[d]^i\\ \ar[r]_p &\ar[r]_i & } \end{equation}
とすると,$(r'_0\circ p''_0,r'_1\circ p''_1)$$f$の核対であるから
\begin{equation} r_0\circ p'_0\circ p''_1=p\circ r'_0\circ p''_0=p\circ r'_1\circ p''_1=r_1\circ p'_0\circ p''_1. \end{equation}
ここで$p'_0,p''_1$はエピ射であるから$r_0=r_1$となり,$i$がモノ射であることがわかる.

投稿日:122
更新日:122
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