今回は, 次の公式を示す.
が成り立つ. また,
三角形の面積がこのような積分の値に現れるというのはかなり不思議である. Heronの公式から, 三角形の三辺の長さが
で与えられる. 以下はHsüの1949年の論文において与えられている証明である.
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で示したBessel関数に関するGegenbauerの加法定理の系
を考える. 二辺
で与えられる. よって,
と表される. ここで, 正弦定理から
である.
である. よって,
を得る.
と書き換えられる.
とすると,
とHankel変換として書ける. よってHankel逆変換公式より
となって示すべきことが得られた.
Sonineの公式はHsüによってさらに次のように一般化されている.
が成り立つ.
定理1の証明において用いた式より
であるから, Sonineの公式を用いて,
となって示すべきことが得られた.