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アイゼンシュタイン級数の収束が遅すぎる!

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んで高速化しようというこのプロジェクトの結論。
まず定義。

アイゼンシュタイン級数

G2k(τ):=(m,n)Z2(0,0)1(mτ+n)2k

で、高速版。(ついでに上記は上半平面上でしか収束しないのにこっち実軸以外全平面で収束するバグ)

G2k(τ)=2ζ(2k)2π2k(2k1)!n=1(d2k1dz2k1cot(z)|z=πnτ)

よーし頑張ってこー

G2k(τ):=(m,n)Z2(0,0)1(mτ+n)2k =2m=1n=1(1(mτ+n)2k+1(mτn)2k)+2m=11(mτ)2k+2n=11n2k =21(2k1)!m=1(ψ(2k1)(1+mτ)+ψ(2k1)(1mτ))+21τ2kζ(2k)+2ζ(2k) =21(2k1)!m=1(ψ(2k1)(1+mτ)ψ(2k1)(mτ)π2kd2k1dz2k1cot(z)|z=πmτ)+21τ2kζ(2k)+2ζ(2k) =21(2k1)!m=1((2k1)!(τm)2kπ2kd2k1dz2k1cot(z)|z=πmτ)+21τ2kζ(2k)+2ζ(2k) =21τ2kζ(2k)2π2k(2k1)!m=1(d2k1dz2k1cot(z)|z=πmτ)+21τ2kζ(2k)+2ζ(2k) =2ζ(2k)2π2k(2k1)!m=1(d2k1dz2k1cot(z)|z=πmτ)

ほぼゼータの定義とディガンマ関数の級数展開、相反公式をただぶっこむだけだね。
あってるよな...?(自分を信じたら負けだと思ってる)
DomeainColoringでもするのだ。とりあえずk=2,3でやろうではないか。
G4(τ)=π4452π43n=1(2sin2(πnτ)3sin4(πnτ))
G6(τ)=2π6945+2π615n=1(2sin2(πnτ)15sin4(πnτ)+15sin6(πnτ))
計算ミスが怖いけど、まぁグラフ書かせるかぁー
G4の画像 G4の画像

お、いい感じ。

G4の拡大図 G4の拡大図

思ったより緻密だねぇ?

G6の画像 G6の画像
うむうむ、よろしい。

ちなみに、一緒にこうやって遊んでたやつが、「微分のところ一般化できないかな」なんていってこんな式を得ていた。

G2k(τ)=(1)k+1(2π)2k(2k)!(B2k2kn=1A2k1(qn)(1qn)2k)q=e2πiτ

なお、An(x)はオイラー多項式、Bnはおなじみベルヌーイ数ですぞ。
要望があれば導出かくかも。でも収束遅いしまた下半平面で収束してないし、作った本人もじゃあ何ってところまで行ってなかったから多分そんな要望は来ない。たぶん。

ではまた。

投稿日:202354
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