多重L値,MLV
全て絶対値が以下の複素数と正の整数について
と定義する。
をを満たす実数とすると、
が成り立つので、多重L値の積分表示を得ることができる。
上の式を繰り返し用いれば示すことができるので、省略する。
多重L値の分子側の変数()がすべて絶対値であり、の整数乗になっているものを特にlevelの多重L値と呼ぶ。特にの場合は交代多重ゼータ値(AMZV)と呼ぶ。AMZVの文脈ではとをそれぞれ、と略記し、の代わりにを用いる。
levelの多重L値の積分表示はという形をした微分形式のみでかけるから、の計個の変数の非可換多項式環を導入すると、多重L値はの元の反復積分で表現される。
以降、levelのMLVの-線形結合全体の集合を、levelでweightがのMLVの-線形結合全体の集合を。とおく。