こちらは「
日曜数学 Advent Calendar 2020
」の記事です。
素敵な力作がたくさん集まってますので、ぜひ読んでみてください。
以前、Mathlogさんに 3日前に群を知ったねこ という記事を書き、円周群を取り上げました。
集合
と表せる。
演算
このとき、
こちらを実数でなく
集合
演算
このとき、
こちらの証明は、のちのち
3日前に群を知ったねこ
の続きとして、ねこさんに証明してもらいたいので、今回は省略します。
この記事では、具体的に
よって
ここで
となるので
よって、
よって
ここで
となるので
よって、
手計算が疲れてきたので、文明の利器に頼ります。丸美屋の麻婆豆腐を作ることよりも環境構築が簡単なことで有名なプログラミング言語
Julia
で書きました。
AbstractAlgebra.jl
というスーパー便利そうなパッケージがありますが、初心者すぎるため、今回は
Primes.jl
だけ使って愚直に書いてしまいました。また今度コーディングするときは、AbstractAlgebra.jlを使ってみようと思います。
また、位数が大きいものについては、スクロールすることで全ての元を見ることができます。
※私なりに確認はしていますが、初心者なので書いたプログラムにミスがあるかもしれません。以下の結果を真面目に参照する場合は、ぜひご自身でもご確認頂ければと思います。
位数:
位数:
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位数:
位数:
位数:
位数:
位数:
位数:
位数:
「 日曜数学 Advent Calendar 2020 」に、以下のような素晴らしい言葉がありました。
レベルは問いませんが、面白さを読者が共感できるように「自分はなぜそのトピックを面白いと思ったのか」を熱く書いてもらえると嬉しいです。
こちらのお言葉に甘えて、少し語ろうと思います。
「なんで数学に興味を持ったんだろう?」と思い返してみると、「数って何だろう?」と思ったのが一つのきっかけだったように思います。
「毎日、微分や積分をしています!」とまではいかないまでも、お金の計算をしたり、物を数えたりというのは、多くの人が当たり前に日々やっていることです。
数は当たり前にあるもので、すごく便利だけれど、どうやら実態はなさそうだし、何だか不思議なものだなあ…と感じていました。「大学に行けば、何かわかるかもしれない」と思ったのは、数学を専攻する大きなモチベーションだったような気がします。
そのためなのか、代数学の講義を初めて受けたときは「知りたかったことをいっぱい教えてもらえた!!」と、とても嬉しくなりました。今まで自分が認識していた「数の世界」に奥行きが出て、まだ見たことのない世界へ誘われていくのを感じました。
3日前に群を知ったねこ や今回の記事は、初歩的なものかもしれませんが、あのときの「嬉しい!!」という気持ちを思い出せる題材なので、書いてみました。
初めて群や環や体と出会ったときのワクワク感は、何年経っても忘れられません!
2021年も、この記事を読んだみなさんが楽しく数学を学べますように。