この記事ではPoisson-Jensenの公式にてついて解説していきます。
ポアソン・イェンゼンの公式にはいくつかの形がありますがこの記事では最終的に以下の主張を示します。
が成り立つ。ただし
一体これが何に使えるんだといった感じですが零点と円周上の振る舞いによって記述されるこの式は複素解析と相性がいいのです。具体的には次回の記事:アダマールの因数分解定理の証明において使うことになります。
そして上でver.3と書いた通りver.1,ver.2の主張を通してver.3を示していくことになります。
とおくと
と表せるので
が成り立つ。
よって
が成り立つ。
および
を得る。
最大値の原理より
なので
が成り立ち、また
が成り立つ。
仮定及び補題4から
が成り立ち、また
となるので、この実部を取ることで主張を得る。
少なくとも
が成り立つ。ただし
とし
とおくと
が成り立つことに注意すると
を得、これを適当に移項することで主張を得る。
が成り立つ。
単純な式変形により
つまり
であることに注意して
が成り立つ。
いま正則関数