さっきDon@ld氏が難しそうな積分の問題(
https://mathlog.info/articles/1750
) が投稿されていたので, それを考えたいと思います.
まず収束性が問題です. 積分の中身は
という感じになるので, 被積分関数の
少し複雑で分かりにくいですが, 部分分数分解を用いて展開すると,
が収束することを示せば十分です. ここで, 補題を用意します.
であるとき,
は収束する.
これは簡単なので, 証明は省略する.
とすると,
は収束する.
より, 第1項は収束するので, 第2項が収束することを示せばよいので, はじめから
ここで,
よって,
は狭義単調減少な数列である. また,
である. よって, 補題1より積分は収束する.
さて, この補題を
の収束性が分かる. さて, もとの積分の値を求める方法を考えていきたい. 同様の置換により, 積分区間は
の形の積分を求めればよいので,
とおいて, これを考えればよい. 以下,
以下のような積分路
積分路
すると,
今度は以下のように積分路
積分路2
は
も
ここで,
さて,
また, 任意の
さて, 定理の1つ目の式に
よって, 上の式は
これより,
この2つの式を足し合わせて,
これを先ほどの
ここで, 定理の1つ目の式に
であるから, これを
さて,
あれ, おかしいな.
これを求める方法があるのだろうか. ということは僕の方針がちょっと微妙だったのかもしれません. 最後の形をまとめておきます.
最後まで読んでいただきありがとうございました.