素人考え
ブログは素人で、数学も専門で学んでいないため、
間違えや見にくい表現がありましたら。ご指摘いただければ幸いです。
序
あるU(sl(2;C))の非可換変形とその表現
の続編です。
の定義
を次の関係式を満たす非可換な元とし、
が 上生成する。(1はすべての元と可換)
単位的結合非可換環を
と定義する。
の性質
上の自己同型変換
これらの変換は、
の関係式を保つため、環の自己同型変換となる。
これら変換と恒等変換が生成する群はクラインの四元群である。
以下この自己同型変換群の元の任意の一つをと記す。
の左加群
の左加群には次のものがある。
と任意の複素ベクトル空間と
上の複素線形作用素及び複素数を指定し
下記のように定義すれば良い、(は恒等変換)
参照
あるU(sl(2;C))の非可換変形とその表現
の 上有限次元単純左加群
多項式上の左加群
をを満たす数列とする。
を複素係数多項式環上に次のように作用する、線形作用素とする。
を数列とする。
を複素係数多項式環上に次のように作用する、線形作用素とする。
このとき、はに次のように作用する。
有限次元左加群
(1)を満たすとき、
が生成する部分空間は有限次元部分左加群になる。
この左加群をとする。
単純左加群
下記の条件を満たせばが単純左加群になる、
(1)
(2)
(3)
の単純部分左加群をを考え、
そこへのの固有空間分解を考えると、
が存在して、
の上の基底は、となる。
さらにと
(2)よりとすると、
またと
(3)よりとすると、
従って、または
すなわち、または
よって、は単純部分左加群である。
カシミール元の類似
でを定義すると、はの中心に属する。
終わりに代えて、今後の研究方針
のウェイト理論をなんとか類似したい。