まず定理よりは分離拡大.が体自己準同型であることは二項定理とコンビネーションの性質,となるが存在することから従う.また,定理の系よりなら.よって.(が全射である事は非自明だが,すぐ後の議論から従う.)
のにおける位数を求める.まず(定理の系より)なので.逆にとすると,全てのに対してとなるが存在することとなり,定理の系に矛盾する.
は有限次分離拡大なのでとなるが存在する.その最小多項式をとする.この次数はである.より,はを根に持つ.もし,でとなるが存在したとすると,は準同型なので任意のに対してが成り立つこととなり,の位数がである事に矛盾する.よっては全て異なるの根である.従って因数定理より,次数を比べると,の根はそれが全てである事が分かる.これはが正規拡大である事を意味する.
以上よりはガロア拡大であり,#はの位数と等しいので,ガロア群はによって生成される巡回群となる.