自分が加入・所属する二つの団体の今年度アドベント・カレンダー用に寄稿しました、今回は “Victor Adamchik” というとある工学の博士の方により示された美しいある広義積分の一般形についてご紹介します。
なお、式中
最初に、
ここで、自然対数の分枝を考慮しつつオイラーの等式
積分経路
原点
最左辺の周回積分はコーシーの留数定理が適用可能、式途中の極限計算ではロピタルの定理を使用。
よって、
また、最右辺については第
以上の評価より、以下の極限がえられる。
これらより、式
ゆえに、最後に式
早速ですけど、パラメータ
折角ですので、所有PCのPythonで近似値を計算してみます。次に示すコードブロックは、Windows PowerShellで実際に入力した画面の再現です。最終行の値が今求めている近似値です、SciPyパッケージを利用すれば初めからランベルトのW関数が実装されていて便利でした。
PS> python -m pip install scipy
Installing collected packages: scipy
Successfully installed scipy-1.14.1
>>> import numpy as np
>>> from scipy.special import lambertw
>>> value = 1 / (lambertw(1) + 1)
>>> print(value)
(0.6381037433651108+0j)
さらに、一般形からただちに多くの系がえられます。ただし、
じつは、他にも同様の解法で別の形の積分がえられます。